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集中力を取り戻すために始めたこと

読書で氣が散ることが少なくなった。

文字を追いながら、氣づけば他のことを考えている、なんてことが絶えなかったここ数年だが、最近はそうでもない。

やっていることといえば、毎朝の瞑想と、朝はスマホを触らないこと。

アラームをかけず自力で起きて、洗顔をして歯を磨き、そのままソファの上で瞑想を10分ほど。只管に呼吸に意識を向けながら、朝の静けさを全感したその身体で読書に移る。スマホは触らない。

今週の一冊は「成瀬は天下を取りに行く」。

ちょっと流行りは過ぎているのだろうけれど、この本が兎角面白い。おかげで、読書で氣が散らなくなったことが朝のルーティンの影響なのか、それとも本書が面白いからなのか、よくわからなくなってしまった。

というのはまぁ半分冗談で、「成瀬」を読む前から瞑想とスマホ断ちの効果は実感している。一日のうちで思考に阻害される回数が明らかに減ったのである。

それまでは、作業中にふといいねの数が氣になってSNSを開いていたものだが、今はそんな自分に氣づき、SNSを開く行為を止められるようになってきた。夜にSNSを眺める際も同様。延々と画面をスクロールし出す前に我に返る瞬間が来るようになった。「いけない」と思い、そっとアプリを閉じるのだ。

まだ始めて1ヶ月も経っていないが、続ける価値を大いに感じている。使うものは朝10分の時間と、少し我慢するエネルギー。日中に雑念で失う時間を考えると、安すぎるコストである。

私はいつの間にスマホに支配されてしまったのか。読書中に雑念が入ることなんて、昔は滅多になかったのに。誘惑の多い現代社会に奪われた集中力を、私はこれから取り戻そうと思う。

これらの朝習慣も、日々のドローイングやショート動画投稿と共に、淡々と継続していくのみである。


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