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リンゴやイチゴなどに多く含まれるフラボノイドが、アルツハイマー病の予防につながる

今回は、リンゴやイチゴなどの果物、お茶に多く含まれる成分であるフラボノイドが、アルツハイマー病を予防しうることを示した20年間に渡る臨床研究をご紹介します。
超高齢社会が到来している現代において、高齢者に多い脳の病気を予防していくことはとても重要です。
特にアルツハイマー病はいまだ有効な治療薬がありません。
アルツハイマー病の予防対策の1つとして、リンゴなどの果物やお茶を定期的に摂ることが効果的であることが、今回紹介する研究から示されています。

紹介研究

Long-term dietary flavonoid intake and risk of Alzheimer disease and related dementias in the Framingham Offspring Cohort 

フラボノイドとは: 健康に様々な良い効果をもたらす植物色素

フラボノイドはポリフェノールの一種で、天然に存在する有機化合物群の植物色素の総称です。
植物の葉、茎、幹などに含まれており、種類はなんと4,000以上あります。

フラボノイドは、抗酸化作用・デトックス作用・アンチエイジング・ストレス緩和・がん抑制・免疫を整える・血液をサラサラにするなど、様々な効果があるとされています。

今回紹介する研究では、約2800人の50歳以上の人を対象に、20年間に渡って、フラボノイドを含んだ食べ物の摂取量とアルツハイマー病発症リスクとの関連性を調べています。

フラボノイドの摂取が少ないと、アルツハイマー病の発症リスクが高くなる

この研究では、以下の条件を満たす人たちをフラボノイド低摂取群として、アルツハイマー病発症リスクを20年にも渡って調べています。

フラボノイド低摂取群
✅ 一ヶ月に全くベリーを食べない
✅ 一ヶ月のリンゴ摂取量が1.5個以下
✅ 一ヶ月にお茶を全く飲まない

20年に渡る追跡調査の結果、フラボノイド低摂取群の人たちは、フラボノイドを多く摂取する人たちに比べて、アルツハイマー病の発症リスクが2~4倍も高いことが明らかになっています。

ちなみに、フラボノイドを多く摂取している群の基準は以下の通りになります。

フラボノイド高摂取群
✅ 一ヶ月にブルーベリーまたはストロベリーを7.5カップ以上食べる
✅ 一ヶ月に8個以上のリンゴまたは梨を食べる
✅ 一ヶ月に19杯以上お茶を飲む

よってこの結果から、イチゴやリンゴ、お茶などのフラボノイドを多く含む食べ物を日常的に摂取することが、アルツハイマーを予防しうることが示唆されます。

50歳を過ぎたら、フラボノイドを多く含む食べ物をよく摂るようにした方が良い

アルツハイマー病の進行に伴う痴呆の発症リスクは、70歳以上から増加していきます。

今回の研究では、研究開始時点で50歳以上だった人たちを対象にしていました。

なので、今回の研究から言えることとして、50歳を過ぎたら、将来的なアルツハイマー病発症を予防するために、フラボノイドを多く含む食べ物を日常的に食べることを心がけた方が良いということが示唆されます。

まとめ

✅ フラボノイドとは
✅ フラボノイドの摂取が少ないと、アルツハイマー病発症リスクが高くなる
✅ 50歳を過ぎたら、ベリーやリンゴなどフラボノイドを多く含む食べ物をよく摂るようにした方が良い

アルツハイマー病は、いまだ有効な治療薬がありません。

今回の研究から、フラボノイド多く含む食べ物を日常的に摂取することが、アルツハイマー病の発症を予防しうることが示唆されます。

普段の食生活を気をつけることが、やはり健康には一番重要ですね。

そして、リンゴやイチゴ、お茶などは、優れた"健康食品"と言えるかもしれません。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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