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「子どもを信じて見守れる?」どこまでをOKとするのか。
みなさん、こんにちは。
元体育教師/体操コーチのなかやま かえでです。
先日1才の子どもがいる友人夫婦のお宅へと遊びに行き、少しの間チビちゃんと2人で遊ぶ時間がありました。
そのときに改めて思ったことは「子どもは本当に何をするか分からない…!」ということです。笑
世の中のお母さん方はこれを24時間365日、毎日しているかと思うと本当に大変だと思いますし、と同時に大尊敬もしております…!
そして、チビちゃんと遊んでいたとき私がすごく考えていたのは「どこまでをOKとして、どこからをNGとしようかな…」ということでした。
これは各ご家庭での教育方針もあると思いますが、危険が伴う体育教師をしていたとき、私が大事にしていたことがあったのを思い出しましたので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。
お子さんがいるお父さんお母さん、子どもを指導する立場の先生やコーチの方は、こんな意見もあるんだなといった気持ちで一参考にしていただければ幸いです。
毎日、特に意識していたこと
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教員時代、子どもと接するとき特に意識していたことがあります。
それは、ダメと言っての行動制限をしないということでした。
チビちゃんと遊んでいたとき、実際にこのようなことがありました。
玄関から靴を片方だけ持って来た。
↓
「えーー!靴持って来れたのすごーーい!(≧◇≦)
もう1つはーー!?(玄関を指して、もう1つポーズをしてる)」
↓
チビちゃん、ニコニコしながら持ってくる。
↓
「じゃあ今度は、ないないできるかな~?(*´ω`*)」
↓
1つずつ玄関に戻して行く。
※これをエンドレスでした。笑
この上記のチビちゃんの行動に、「ダメ、持って来ないの!」と言ってしまうのは簡単ですし、ついつい言ってしまいたくなる気持ちもわかります。ですが、子どもは「ダメ」と言われて育つと、新しいチャレンジをしなくなってしまうのです。
これは私が実際に新人教員時代によくやってしまっていたことでした。
子どもたちに「ダメ」とよく言っていた私の体育の授業では、子どもはどんどん消極的になり、先輩教師がやる「褒め褒め」の体育の授業では、子どもたちはバンバン新しいことにチャレンジしていたのです。
大人のこの「ダメ」という一言で、子どもの可能性やさらには子どもの性格までにも影響を与えてしまうのだなと気付いてからは、私も良いところを見つけて、そこをひたすらに褒めるということを本当に毎日意識していました。
そしてそのとき自分の中でどこまでを見守り、どこからをNGとするのかのボーダーラインとルールを決めていきました。
①大怪我に繋がるものはNG
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まずボーダーラインはシンプルに「危ないかどうか」です。
ここまでやったら大怪我に繋がるなと判断したものは、すぐさまNGを出します。
ですが、そこまでのものでなければ、基本的には見守るというのを自分の中で決めました。
見守る対象:何もないところで走って転ぶ、足から落ちそうになる
NGな対象:転んだ先に物がある、頭から落ちそうになる
ダメと言いたくなったときは、その先がどうなるかを考えて、そこまで危なくなければ見守る。さらにはそうやって子どもたち自身に「ここまでやったら危ないんだな」と自覚してもらう意図もありました。
②大声を出すのは最初だけ
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そして、もし子どもが危険に繋がるNG行動をしたときは、すぐさま大声で「危ない!!」と叫んでいました。
と同時に大事にしていたのは、大声を出すのは最初だけということです。
子どもは、大人の大声には本当にびっくりして一気に萎縮をしてしまいます。危険な行動を止めさせたいだけなので、必要以上に大声を出すことはせず、子ども自身にハッとさせるためだけに出していました。
③理由をちゃんと伝える
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大声を出してNG行動を止めたあと、最後には必ずなぜ怒ったのかを子どもたちにちゃんと説明するようにも心がけていました。
「よく分からないけど怒られた。」
この感覚は子どもにとって、地味に大人への不信感に繋がっていきます。
実際に4~5才の子どもに怒ったあと、「何で怒ったんだと思う?」と聞くと、「〇〇をしたから…?」とちゃんと会話することができていました。
子ども自身に「ここまでは良くて、ここからはダメなんだ…!」と自覚させてあげるためにも、ぜひ子どもと会話する時間を大切にしてあげてください。
(もちろん忙しくて大変なときもあることとは思いますが…!)
さいごに
いかがだったでしょうか。
今回チビちゃんと遊んだときに久々感じたことは、この見守るというのは忍耐力がいるなということです…!
ハラハラはするし、「そこはダメって言おうかな」とずっと考えますし、でも「何事もチャレンジだ…!」とも思いますし、とにかく感情が忙しい…!笑
ですが、子どもが1番安心してチャレンジできるようになるのは、身近な大人が信じて見守ってくれる環境があるからだと私自身は思っています。
もし自分が子どもができたときには、もちろん忙しくて大変になるだろうこともイメージしていますが、できるだけ子どもを信じて見守れる大人になれるよう、自分自身を信じてこれからも精進していきたいと思います。
少しでも子どもを持つ方や、指導する方の参考になれたら嬉しいです
最後までお読みいただきありがとうございました。