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【ブックガイド】ときめきもドロドロもどんでん返しも、全部入りで♪ 恋と謀略の大河ファンタジー5選

すっかり夜が長くなってきたこのごろ。
とっておきのお茶を、あるいはおいしいお酒をお供に、
壮大な物語に挑んでみるのはいかがでしょう。
かつて『源氏物語』を挫折した前科がある、ロマンティック苦手勢の担当ですが、たいがい大人になって読み返してみると、決して恋だけの話ではないのですね。
恋と、その影響が動力となる宮廷政治劇がめっぽう面白い。
そう思って読むと、恋という現象の理不尽さは、あらためてとっても面白い。
甘い、辛い、甘い、辛い、とこれは無限に摂取してしまうやつではないですか!
こういうのもっと読みたい、と思ったら存外いっぱいあって仕事にならなくなってきたヤバイ――というわけで、皆様も同じ沼に引き込むべく、LOVEはばっちりあるけどLOVEだけじゃない、企みに満ちた大河ファンタジーの数々をご紹介します。



田辺聖子訳『光源氏ものがたり 上下』(角川文庫)

光源氏の波瀾万丈の人生を楽しく読み解いた、源氏物語入門書。

「 桐壺」から「真木柱」まで。元祖イケメン光の君の、幼少期~源氏38歳の冬までを収録、波瀾万丈のストーリーを楽しく読み解いた源氏物語入門書。古典文学に造詣が深く、男女の機微に鋭い田辺聖子が、田辺ことばで綴る魅力満載の現代語訳。(上)
「梅枝」から「夢浮橋」まで。明石から戻った光源氏は、太上大臣に昇進し栄華を極める。しかし、最愛の紫の上が死を迎えたことにより、この世はまぼろし――とたちつくす。そして、源氏亡き後、二人の貴公子薫と匂宮に物語は引き継がれ――。田辺聖子が綴る、華麗な王朝絵巻。(下)

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

山田風太郎『八犬伝 上下』(角川文庫)

山田風太郎流「南総里見八犬伝」、驚嘆の伝奇ロマン長編!

文化十年、江戸飯田町の小さな家屋で、作家・滝沢馬琴は画家・葛飾北斎に語り出した。宿縁に導かれた八人の犬士が悪や妖異と戦いを繰り広げる『南総里見八犬伝』である。落城寸前の安房・滝田城で、時の城主・里見義実が一縷の望みを愛犬・八房に託したことをきっかけに、里見家の運命が動き出す――。闊達自在な伝奇「虚の世界」と、執筆への執念を燃やす馬琴を綴る「実の世界」を、緻密な構成で見事に交錯させて描いた傑作。

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

レベッカ・ヤロス 原島文世:訳『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上下』(早川書房)

灼けつくような恋と、死を。

竜の騎手たちが魔法の力で国防を担う国ナヴァール。
書記官を目指していた二十歳のヴァイオレットは、軍の司令官である母親の命令で
バスギアス軍事大学に入学して騎手を目指すことに。
だがそこは、入学者の大半が命を落とす死と隣り合わせの場所だった。
そんななか、第四騎竜団(フォース・ウィング)の団長ゼイデンに、
ヴァイオレットは強く惹かれていく。何重にも絡みあった因縁の宿敵である彼に……。
彼女を待ち受ける極限状態での恋、友情、そして命懸けの戦いの行方は――。

早川書房オフィシャルサイトより引用

かみはら『転生令嬢と数奇な人生を1 辺境の花嫁』(早川書房)

「生まれ変わったけどなにすればいいの?」 
チートなしの転生令嬢、平穏に暮らすだけど思っていたのに、衝撃の人生どんでん返し!

異世界の中流貴族令嬢に転生したカレン。使命もチート能力もない平凡だが両親や兄姉弟と過ごす幸福な日々は、母親の浮気が原因で壊れ、十四歳にして一人家を出て平民として暮らすことに。だが二年後、追い出されたはずの実家から突然呼び出しが。超絶美形騎士と老伯爵、二人の花婿候補を紹介されて!? 平穏に生きたいカレンのどんでん返し人生の幕が開く!

早川書房オフィシャルサイトより引用

阿部智里『烏に単は似合わない』(文春文庫)

大ヒット和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」の伝説はここから始まった!

人間の代わりに八咫烏の一族が支配する世界「山内」ではじまった世継ぎの后選び。有力貴族の姫君四人の壮大なバトルの果て……。史上最年少の松本清張賞受賞作品。

文藝春秋オフィシャルサイトより引用


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