見出し画像

【初心者向け】マーケティングフレームワーク3選

こんにちは!株式会社Innovation X Solutionsの高濱です!

SNSの台頭やAIの進化、消費者行動の変化により、マーケティング戦略は目まぐるしく変動しています。

より成果を最大化させるためには、「マーケティングフレームワーク」を活用することが効果的になります。

今回は「【初心者向け】マーケティングフレームワーク3選」をテーマに解説します!

★この記事でわかること★
・マーケティングフレームワークの使い方がわかる
・マーケティングフレームワークを使った事例がわかる


マーケティングフレームワーク3選

今回は、下記の3つをご紹介します。

・STP分析
・PEST分析
・4P分析

上記のフレームワークを使いこなせれば、的確に事業の状況を判断することができ、成果を最大化させることができます。

では、詳しく解説します。

STP分析

マーケティングフレームワークの1つ目は「STP分析」です。

マーケティングの世界で有名な「フィリップ・コトラー」が提唱したフレームワークで、業種や商材などを問わず活用できます。最もポピュラーな分析方法ですね。

STP分析は、

・セグメンテーション(市場細分化)
・ターゲティング(市場の決定)
・ポジショニング(自社の立場の明確化)

の3つの言葉の頭文字をとって使われる分析法です。

1.セグメンテーション(Segmentation)
→市場を細分化して、ユーザーの多種多様なニーズを検討する

2.ターゲティング(Targeting) 
→実際にどのニーズの顧客にアプローチしていくのかを検討する

3.ポジショニング (Positioning)
→市場を分けて、顧客を絞り、自社の立ち位置を決める

【事例】STP分析

概念の説明だけだと難しいので、事例と一緒に見ていきます。

例えば、

「安くておいしいお菓子を販売していきたい。でも、はじめに競合を分析しないといけない…」

など、売りたいものが見つかったら、まず、STP分析を行いましょう。

下記のようなイメージになります。

S:Segmentation(どこで集客できるか考える) 
→お菓子を買いたい人

T:Targeting(市場のどこを狙うか、どのターゲットを狙うか)
→甘いお菓子か、大人向けのお菓子か  

P:Positioning(自社の立ち位置をとる)
→ダイエット中の人か、おいしさを重視した人をターゲットにするのか 

上記のような流れで分析していきます。Pに関しては少々難しいですが、「イス取りゲーム」をイメージするとわかりやすいです。

どこかに取られていないイスはないかを探る感じ。例えば、競合が少ないと、価格を上げたとしても求める人が多くなるので、利益が大きくなります。

競合を見極めながらマーケティング戦略を立てるのがポイントになります。

PEST分析

マーケティングフレームワークの2つ目は「PEST分析」です。

PEST分析は内部環境の分析だけでなく、企業を取り巻く外部環境から新しい市場をみつけるフレームワークとなります。市場の新しい切り口を探るといったイメージですね。

下記の観点から外部環境を分析し、新しい市場を切り開いていきましょう。

P:Policy
→政治・法律・政策の変化

E:Economy
→日本とグローバルの経済の変化

S:Society
→社会・文化の変化

T:Technology
→科学・技術の変化

【事例】PEST分析

こちらも概念の説明だけだと難しいので、事例と一緒に見ていきます。

例えば、

「もう空いている市場がない…売れている企業は、どうやって市場を先取りするのかなあ…」

トレンドを先読みしたい時はPEST分析を活用します。

P:Policy(政治・法律・政策の変化)
(例)電子署名を普及させる

E:Economy(日本とグローバルの経済の変化)
(例)場所から場所への移動が減り、自宅に居ながら仕事ができる

S:Society(社会・文化の変化)
(例)人と物理的な距離を置く生活が増えた

T:Technology(科学・技術の変化)
(例)5Gが開放された、AIで何でも調べられるようになった

上記のような観点から、次にとるべき行動を分析して、市場を一足先に押さえておきましょう。

4P分析

マーケティングフレームワークの3つ目は「4P分析」です。

4P分析とは顧客に対して、自社の商品・サービスをどのようにアプローチしていくべきかを検討するフレームワークです。

ちなみに、良い商品・サービスを作るだけでは商品は売れません。しっかりお客様のニーズや市場を分析して、ターゲットに合わせたアプローチ戦略が必要になります。

商品・サービスを売るためには4つのPが重要となります。

・プロダクト:Product
まずは商品・サービスを検討することです。用途、デザイン等を含めて、顧客に提供する商品・サービスを検討します。

・プライス:Price
商品・サービスの値段を決めます。値段は顧客の満足度に大きく影響する施策なのでとても重要になります。

・プレイス:Place
商品・サービスをどこで、どのように販売するかを決めます。顧客が商品を購入する店舗や販売方法を検討します。

・プロモーション Promotion
商品・サービスの宣伝方法です。商品が売れるためには、顧客に認知されなければなりません。テレビCM、チラシ、SNSなどを使いどのように宣伝していくかを施策します。

【事例】4P分析

「商品・サービスも大切、店舗も大切、広告も発信しなきゃならない。結局どこを優先すればいいの?」

こんな時に4P分析を活用します。

今回は、スターバックス・コーヒーの例で4P分析を紹介します。

・製品:Product
スターバックス・コーヒーはコーヒー豆へのこだわりの他に、他者にはない、商品を提供しています。例えば「サードプレイス」(第三の場所)です。癒しの空間を提供することで、会社、家以外にも向うべき場所を作り、人気を高めています。

・値段:Price
スターバックス・コーヒーのコーヒー1杯の値段は400円ほどと少し高めの値段設定です。これは、コーヒー以外にくつろげる空間を提供しているため。コーヒーを楽しむこと以外にも、仕事や会話ができる空間の付加価値は高く、400円以上の価値があります。

・場所:Place
スターバックス・コーヒーは街の中心街に店舗があります。その理由は、癒しの空間を求める顧客が多いことや口コミが活かせることが挙げられます。 
騒がしい街中に静かで落ち着ける場所があると、つい一息つきたくなります。そして、顧客がコーヒーを購入後、スターバックス・コーヒーのカップを持って街中で歩くことで「近くにスタバがある」と認知され、口コミ効果もあります。

・宣伝 Promotion
スターバックス・コーヒーは過度なテレビ広告はしません。その理由は、コストを下げるためです。しかし、商品は認知されなければ売ることはできませんよね。そこで、スターバックス・コーヒーのプロモーション戦略はSNSの活用です。特にXやfacebook広告は大きな集客効果をもたらしました。

このように、4Pは自社の商品・サービスをどのようにアプローチしていくべきかを検討するフレームワークになります。

まとめ

今回は「【初心者向け】マーケティングフレームワーク3選」について解説しました。

目的に応じて、今回ご紹介した3つのフレームワークを使いこなせれば、次に皆さんがとるべき行動がわかるはずです。

マーケティング戦略を実行して、その後の商談獲得、受注につなげるためにも、フレームワークの理解と実践を繰り返していきましょう!


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集