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いい加減チャーハン

今日の昼、
史上最高のチャーハンが完成した。

塩加減やパラつき具合、
卵とご飯のバランスが絶妙で、
黄金色に輝いていた。
食欲を刺激するにんにくの香りが
いい塩梅に効いていた。

中華の名店には醸し出せない
家庭的な安心感を纏った、
傑作のチャーハンだった。

それほど言うなら、
「どれどれ、おまえさんはどうやって
最高のチャーハンを作ったんだ?」
と思った人もいるのではないだろうか。

残念ながら、
今日のチャーハンは
アバウトなチャーハンであり、
テキトーに作ったものだった。
時間がなくて、急ぎで作った
やむなしチャーハンだ。

もう一度再現したいけど、
多分無理だ。
残念でならない。
僕は悔しい。

近年、成功のためには、
何かと分析しようという潮流がある気がする。

ただ、今の時代に軽視されがちな
こういう「いい加減さ」「テキトーさ」
という要素が、案外、大成功に関与しているのかもしれない。

今日のこの調子だと僕は、
夜もチャーハンを作ってしまうかもしれない。

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