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DAY5 挑戦者か?負け犬か? 30分読書『SHOE DOG』

アウトプットを習慣化するべく、自宅の本棚をアウトプットする。惠美須一慎と申します。ビジネス書が好きなんですが、意外と見渡すと自己啓発系、スピリチュアル系もあります。
実は人生で一番迷いに迷った時期が2017年~2020年までありまして。助けを求めるかの如く、本を買っていた時期があるのでその名残りが少々あります。少し香ばしいですが、追々そんな本もアウトプットしていこう。

本日の30分読書


SHOE DOG 靴にすべてを。
著者 フィル・ナイト
訳  太田黒奉之

少し前に本屋さんで山積みでしたね。

フィル・ナイトはみなさんご存じスニーカーのNIKEの創業者。1938年生まれとあるので、80歳超えてるんですね。

日本のシューズ・メーカーであるオニツカを訪れ、同社の靴をアメリカで売るビジネスを始める。その後独自ブランドの『ナイキ』を立ち上げ、巨人のアディダスとプーマをしのぐ企業へと同社を育て上げる。

この本から何を教えて欲しい?

『どうして、そこまで熱意をもってビジネスができたの?』
『情熱を絶やさない秘訣は何?』

フィル先生!質問があります!

読書を終えて

30分読書といいつつ、何やかんや読み終えました。
この本自伝形式だけど、ストーリー性もあって、挫折と栄光とが入り混じってるだけでなく、疾走感もあって(靴だけに)、

読み物としてとても面白かったです。先が気になる感じでした。

そこで読む前の疑問
『どうやって熱意を持てたのか?そして、その熱を絶やすことなく持ち続けたのはなぜ?』ということです。


私が感じたのは、フィル・ナイトさんは強い信念があったことです。
次の一説が物語ってます。

『靴を売ることではない。私は走ることを信じていた。
みんなが毎日数マイルを走れば、世の中はもっと良くなると思っていたし、このシューズを履けば走りはもっと良くなると思っていた。
この私の信念を理解してくれた人たちと、この思いを共有したいと思ったのだ。信念だ。信念こそはゆるがない』

揺るがない思いは、起業家には必要なのかもしれない

たぶんジョギングをみんなが楽しむことなんて考えられない時代だと思う。
そんな中、フィル・ナイトは数マイル走ることで人生が変わることが見えていたんですね。自身も陸上をやっていたことで、その良さを体が知っていたんだと思います。


そして、その思いがすべてを突き動かしていきます。

最初のオニツカタイガーとの取引も、飛び込みで入って、当時会社なんて立ち上げてないのに、とっさに思いついた「ブルーリボン・スポーツ」という会社の社長だと言って、取引の契約を取り付けたり、

すべてを可能にしていきます。


そして、売り上げ最優先での経営のため、資金繰りが悪化し、現金が足りなくなったとき、日本企業の日商岩井が助けてくれます。
なぜ、日商岩井がフィル・ナイトを助けたのか?
本には理由が書かれてはいませんが、フィル・ナイトを特集したときのドキュメント番組を見たら、日商岩井のスメラギさんとイトーさんが語っていました。
(30分ほどありますが、読後に見るとさらに関心させられました)

『(ナイキの)彼らの夢を私たちは買った。彼らの夢に投資をしたんです』

『たった銀行の事情のために、将来のある起業をつぶしてはならない』

『将来、未来に向かってナイキ号という飛行機がテイクオフする瞬間、銀行の都合で、ちょっと燃料抜いていくね(資金を回収してナイキが倒産すること)ということは許せん』

ということで、フィル・ナイトの情熱が周りを動かして、
ピンチの時には思いがけない助けが、
チャンスの時にはさらなる成功が、起こりました。


結局、ここまで情熱を持ち続けられたのは、『俺はシューズにすべてを賭けるんだ!』という思い込み(?)なんだと思う。
そこまで思えなきゃ、ビジネスなんてできないんだろう。いや、幸せな人生、成功がつかめないんだろう。

『毎日、こんな程度でいいんだよ』と妥協することなく、あきらめることもなく、だけど悲壮感もなく、ただ靴に情熱をかけるのがうれしく手仕方なかったんだと思う。そんな、『楽しさ』みたいな感情が文章の間から読み取れました。やはり物事に取り組んでいるときの、ワクワクとした感情なんだなぁ。


最後に、疾走感ある物語で、途中の挫折時期の苦しさも、
同じように息苦しさを感じながら読むことができました。

何かに取り組んでいる人、何かに取り組んだけど挫折しそうな人、
ぜひこの本で『情熱を持って挑戦する楽しさ』を思い出してみて欲しいです。

(オニツカタイガーがあまり良いように書かれてなかったけど、本当のところはどうなんでしょうね。オニツカ側の意見も聞いてみたい気がしました)

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