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chapter.5 ボンボンショコラは誰のため?
高田先輩が近づいてくる。
厳つい顔に似合わない愛想笑いを浮かべながら、足早に…
(あぁ、今年もそろそろバレンタインか。)
私はデスクの上のカレンダーを見ながら、心の中で呟く。
「悪い。今年も頼む」
先輩はそう言って白い封筒をキーボードの脇から滑り込ませると、何事もなかったように去っていった。
(どれどれ今年はどんなチョコでしょう?)
白い封筒の中には、「サダハルアオキ ボンボンショコラ
高田先輩が近づいてくる。
厳つい顔に似合わない愛想笑いを浮かべながら、足早に…
(あぁ、今年もそろそろバレンタインか。)
私はデスクの上のカレンダーを見ながら、心の中で呟く。
「悪い。今年も頼む」
先輩はそう言って白い封筒をキーボードの脇から滑り込ませると、何事もなかったように去っていった。
(どれどれ今年はどんなチョコでしょう?)
白い封筒の中には、「サダハルアオキ ボンボンショコラ