Midori Miki

伝えたい気持ち・好きなもの・好きなこと などをここに置いていこうと思います。 どうぞよ…

Midori Miki

伝えたい気持ち・好きなもの・好きなこと などをここに置いていこうと思います。 どうぞよろしくお願いします。 ◆アラカン女子シリーズ新作UPしました。 ◆シニアの就職に関する考察は、追って記事にする予定です。

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  • COREAGE

    『COREAGE-コレアゲ』 ★  モノからはじまる SHORT STORIES  ★ 眠りにつくまでの間に・・、待ち合わせの時間に・・お読みいただけると幸いです。 ★ 毎週土曜日更新予定

最近の記事

Will 人生、自分で動かした方が断然面白いって話。

1. Meet 12月1日、知り合いのヘアスタイリストが独立開業をした。 初めて彼に出会ったのは4年前。 新型コロナがまだその存在を隠していた頃だ。 大手のチェーン店ではなく、落ち着いてシャンプー・カットを任せられるような小さめサロンを探していて、見つけた所の店長が彼だった。 そこまでなら、単なる常連客とヘアスタイリストなのだが、昨年の夏頃、「実はオリジナルのシャンプーを作ろうと思うんだよね。」という話を聞いたところから彼の人生を垣間見ることとなる。 2. Rin

    • アラカン女子、新型コロナに感染する。

      1.感染は、まさかの夫から。 「俺、コロナになったから。」 テレワークでPCのキーボードを叩いている最中、その言葉は唐突に投げられた。 一瞬頭の中が真っ白になる。 夫はドアの向こうから続ける。 「今、病院で検査してきた。 とりあえず、薬飲んで部屋から出ないようにって。 凛(猫)のエサ、よろしく頼む。 すまん。」 新型コロナの流行後、私たち家族は人一倍感染には注意を払ってきた。 なぜなら、夫が既存病持ちだからだ。 喘息に肺気腫。 デルタ株の頃なら間違いなく重症化

      • アラカン女子、Web解析士認定試験を受けてみた。

        1.なぜ今、「ウェブ解析士認定試験」を受けたのか? 「アラカン女子。職業訓練校に行く!」から私の備忘録を読んでくださっている方。 「あれ、「アラカン女子実践編」の更新放置して何やってるの? 就活はどうした?」と思われているかもしれないので、まずは前置きを・・。   ご報告が遅くなって申し訳ない。 私、アラカン女子、先日無事に半年間の就業(派遣契約)が決まり、来月から念願だったWeb系の仕事にありつける事になった。   ただ、そこに至るまでにはご想像通りの「大変厳しい就職活動

        • アラカン女子、職業訓練校に行く! PART-2 実践編

          01. これから「Webデザイン系職業訓練校」を探すあなたへ おそらくこれを読んでくれているあなたは、少なからず「Webデザイン系職業訓練校」に興味を持っている方だと思う。   「今の仕事を辞めて、新天地を目指したい!」とか、 「子育て中なので、自宅でできるWebデザインに興味あり!」あるいは、私のように 「昔経験のあるスキルをリスキリングしたい!」的な理由で。   でも・・・ 「職業訓練校に通ったら、希望の職種に就職できるんだろうか?」とか、 「職業訓練校で、実践的な学習

        Will 人生、自分で動かした方が断然面白いって話。

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          7本

        記事

          chapter.7 電子マネーとアブラサス

          「沖田リーダー、また出張ですか?」 ロッカールームにガラガラと音を立てて入って来るその手には、見慣れたリモワのスーツケース。 学生時代、ラグビー部の主将だったというその体の前では、ビジネスサイズのそれは、なんだか子供用に見える。 「おおよ。 今週はインドネシアの工場の視察な。」 沖田チームリーダーは手際よくスーツケースをロッカーに収めると、陽に焼けた浅黒い顔で振り返った。 出張が多いのは、うちの会社では出世コースに乗っている証拠。 まぁ入社5年目でチームリーダーにな

          chapter.7 電子マネーとアブラサス

          chapter.6 エッグスタンドは、朝焼け色に染まって・・

          「卵の調理法ってさ、沢山あるよねー。 オムレツでしょ、ポーチドエッグ、スクランブルエッグにサニーサイドアップ。 そしてこれ。ボイルドエッグ。 それはさ、生命の源である卵に、人が最大の敬意を払っている証拠だと思うんだよね。」 テーブルの上にはイングリッシュフルブレックファストか?と思うくらい、豪華な朝食が並んでいる。 「……。 朝っぱらから受験生叩き起こしてなに語ってんだよ。姉ちゃん」 そう言いながら、渉は殻付きゆで卵がすっぽりと収まった小さなカップに目を留めた。

          chapter.6 エッグスタンドは、朝焼け色に染まって・・

          chapter.5 ボンボンショコラは誰のため?

          高田先輩が近づいてくる。 厳つい顔に似合わない愛想笑いを浮かべながら、足早に… (あぁ、今年もそろそろバレンタインか。) 私はデスクの上のカレンダーを見ながら、心の中で呟く。 「悪い。今年も頼む」 先輩はそう言って白い封筒をキーボードの脇から滑り込ませると、何事もなかったように去っていった。 (どれどれ今年はどんなチョコでしょう?) 白い封筒の中には、「サダハルアオキ ボンボンショコラ 12P」と書かれたメモと、きっちり畳まれたお札が数枚入っていた。 (了解っす

          chapter.5 ボンボンショコラは誰のため?

          chapter.4 猫が喜ぶ、猫の舌

          動物病院の待合室は好きじゃない。 ここにいる動物たちは皆んな怯えてて、落ち着きがない。 ずっと鳴いてる子もいる。 ここは完全予約制だから、それ程長く居るわけじゃないけど、僕はいつも来た途端に帰りたくなる。 まぁ、今日は予防接種の日だから、僕を含めた飼い主たちは、いつもよりは落ち着いていられるんだけど…。 ・ ・ 待合室の中に居るのは、僕を含めて3人と3匹。 この病院は猫と犬の予防接種の時間帯を分けてるから、連れているのはたぶん、みんな猫だ。 隣に居る人は、さっきから

          chapter.4 猫が喜ぶ、猫の舌

          chapter.3 新人くんと『デルフォニックス』

          「あ、佐伯さん、派遣の契約更新しないって本当?」 廊下ですれ違いざま、部長が心配そうな声で聞いてきた。 「ええまぁ、はい。 ちょっと家の方がゴタゴタしてまして、暫く仕事はお休みしようかと…」 「困るなぁ。困るよ佐伯さん。 君がいないとうちの部署、仕事回らないよー。」 「いやいや、誰にでも出来る仕事じゃないですか。」 「誰にでも出来ないでしょ、うちの仕事は…。 商品は雑多。 お客さんとの契約内容もまちまち。仕入れの納期もズレまくりでしょ? そういうの細かくすり合わせし

          chapter.3 新人くんと『デルフォニックス』

          chapter.2 『ダブルウォール』の その先は?

          「あかりちゃん、靴下、ここ置いとくよ。」 少年は少女の脱ぎ散らかした靴下をキチンと畳んで部屋の隅に置く。 「うん。分かった」 少女はコントローラーを握りしめたまま、振り返らない。 「あかりちゃん、ランドセルはここに掛けとくね。」 「分かった」 少女はまだ振り返らない。 「あかり、おやつ持ってきたわよー。」 「あぁもう、分かったってば うるさいなぁ!」 そう言って振り返った瞬間、少女は、ハッとして肩をすくませた。 (しまった…) 「あかり、あなたねぇ、拓海

          chapter.2 『ダブルウォール』の その先は?

          chapter.1 ライカとメビウスの輪

          「人を探してるの。」 女友達は言った。 「もう5年も探しているんだけど、なかなか見つからなくて…」 聞けば、捜索している相手はネットの中に居るという。 「そりゃ難しいでしょうよ。」 膨大なデータと検索ワードが溢れるインターネットの世界。 その中でお目当てをサーチするのは一見たやすい事の様に思える。 ただ、ヒトに関しては別だ。 ヒトはモノと違って成長もすれば変化もする。 まして、ネット上のヒトならばそれがリアルかバーチャルなのかも分からない。 「でもね、この間、

          chapter.1 ライカとメビウスの輪

          アラカン女子、職業訓練校に行く!

          01. 出会いは、ある時突然に 正直、こんな所で人生のポイントを切り替えるなんて、思ってもみなかった。 これまで走ってきた線路には、いくつかのターニングポイントがあった。 結婚・出産、夫の失業、娘の受験…。 家族が出来てからの私のワークスタイルは、常に家庭中心だった。天職だと思っていたクリエイティブ職を辞め、子育てに全力を注いだ。 生活費を稼ぐために社会復帰した後の仕事は、経理事務。 無から有を生み出すクリエイティブ職は、片手間ではできないと分かっていたからだ。

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