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2023年6月18日【存在意義とは】

相変わらず声は出せない。まあ、もう慣れてきたよ。正直なところ、もう一生声は出せなくてもいいぐらいのマインドである。病んでるよね…。

まあ、病んでいるから声が出なくなっているのであって…。実にややこしい厄介な問題である。

先週の母との電話。やはり、あれがトリガーとなったような気がしている。

「全然治ってないやん。むしろ悪化してるやん。普通の生活ができるようにならんとアカンで。今の主治医は信用ならんから病院変えたら?」という言葉が、心に深く突き刺さってしまった。

勿論、母に悪気は全くないのは、頭では理解できている。でも、やはり、そう簡単には人間の価値観というものは変わらんのだな、と絶望してしまった。

母は、昔から完璧主義者で、ストイックに自分なりの「完璧」を遂行し続けられる優秀な人間であった。ただ、世の中には、母のような完璧でストイックな人間は、そこまで居ないということを、母自身は理解できていないようだった。それは今も変わっていないのだろう。

母のスタンスとしては、「自分ができるのに、なぜ皆はできないの?」という価値観で物事を判断するタイプだったので、昔からとてもしんどかったことを今でも鮮明に思い出せる。

また、母は直情型でもあり、勢いに任せて酷い言葉を言ってしまう特性も持ち合わせており、一緒に住んでいたころは「今の若い子らは弱すぎる!うつなんて怠け病や!男のくせに情けない!」というような内容のことも言われ続けていた。それが僕のキャパをオーバーしたため、実家を出る決断をしたのだ。このまま一緒に暮らしていたら、お互いが再起不能になってしまう。そう思ったからこそ、一人暮らしを選んだのである。

母に悪気はないとは理解している。僕のことを心配して言っているということは、重々承知の上だ。恐らく母も、直情型な性格ゆえに、沢山の後悔を抱えているということは、30年以上一緒に暮らしていたのだから、何も言わなくても伝わってくるよ。来年で還暦を迎える母。とても不器用な母。そんな母の血が僕にもしっかりと流れている。

僕も僕で、かなり不器用な気質だ。思ったことを面と向かって上手く伝えられなかった。言いたいことがあっても、ずっと飲み込んで抱え込む。そんな人生だった。だからこそ、母の心痛も分かるし、お互いのために、距離を取る決断をしたのだ。

生きることって、想像以上に大変だ。

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