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『みんなの日本語』【第18課】は注目すべき重要な転換点②
今日は、前回ご覧いただいた、『みんなの日本語第18課』の学習内容を、もう一度、ご存知の皆様とご存知ないみなさまにも分かりやすい形で、今日から、さらに3回に分ける予定で解説いたします。【3,237字】
今日は、6.シチュエーション別の実践練習(図書館・カフェなど)
まで、解説していこうと思います。
『みんなの日本語』【第18課】は注目すべき重要な転換点
1.『第18課』の概要と導入文法事項
2.許可表現「〜てもいいです」の習得
3.禁止表現「〜てはいけません」の応用
4.具体的会話例とロールプレイによる実践練習
5.基礎表現の復習と円滑な文法移行
6.シチュエーション別の実践練習(図書館・カフェなど)
7.シチュエーション別の実践練習(実習生の職場での共有認識ど)
8.シチュエーション別の実践練習(介護現場での許可・禁止表現の実践例)
9.グループディスカッションによる意見交換と理解深化
10.講師による個別フィードバックと発音・表現指導
11.統合的指導法で自信ある日本語運用能力の向上
『第18課』では、これまでに習得された基本的な語彙や文法の知識を前提に、実際の生活シーンでより実践的に用いられる表現が導入されます。
具体的には、動詞のて形に「もいいです」を付けることで、許可を求める表現や、逆に相手に許可を与える表現が学習されます。
みんなの日本語は、初級から中級へと学習者を導くために、全50課にわたって基本的な文法や語彙、会話表現を体系的に学べるよう設計されています。
1.『第18課』の概要と導入文法事項
みんなの日本語『第18課』は、実習生の母国顔でも復讐として、これまでに習得された基本的な語彙や文法の知識を基盤とし、実際の生活シーンで即戦力となる表現を導入する転換点として位置付けられています。
2.許可表現「〜てもいいです」の習得
まず、本課では、動詞のて形に「もいいです」を付加することにより、相手に許可を求める表現や、逆に許可を与える表現が学習されます。
たとえば、ペンを借りる際に「このペンを使ってもいいですか?」と尋ねることで、単なる文法規則にとどまらず、実際のコミュニケーションの中で相手に丁寧にお願いする手段として機能することを体得していただきます。
3.禁止表現「〜てはいけません」の応用
さらに、同一の文法パターンを応用し、「〜てはいけません」という禁止の表現も取り上げられます。美術館や博物館など、特定の行動が禁じられている場面で掲示されるルールを例に、学習者は許可と禁止という対比的な表現の違いを実感しながら、シチュエーションに応じた使い分けの能力を養うことができます。
4.具体的会話例とロールプレイによる実践練習
また、『第18課』では、これらの文法事項を用いた具体的な会話例やロールプレイを豊富に取り入れております。たとえば、部屋の中で窓を開けたいというシチュエーションでは、「窓を開けてもいいですか?」と尋ね、相手から「いいですよ」と返答を得るシミュレーションを行います。
こうした実践的な練習を通して、学習者は自らの表現を確認するとともに、実際のコミュニケーションへと応用する力を身につけることが期待されます。
日本語の初学者や実習生にとって、この『第18課』は、基礎学習で得た知識に具体的な使い方を付加する重要な転換点であり、私たち日本語教育に携わる者としても、その存在意義の深さを強く実感しております。
5.基礎表現の復習と自然な文法移行
私たちは、授業の進行方法においても、まず従来学習した基礎表現の復習を十分に行い、自然な流れで第18課で導入される実践的な文法事項へと移行する構成を採用しています。
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具体的には、授業の冒頭で簡単なペアワークを実施し、参加者同士が自己紹介を交えながら「おはようございます」や「ありがとうございます」といった基本表現を確認いたします。
さらに、日常の買い物や駅でのやり取りを題材にしたロールプレイを通して、「これをください」や「いくらですか」といった表現を実際に使用し、基礎知識の定着を図ります。
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6.図書館、カフェ、レストランなどシーン別実践練習
その後、第18課で学ぶ「〜てもいいです」や「〜てはいけません」といった実践的な文法事項については、図書館での静粛な環境を想定し、ペアで「ここで大声で話してもいいですか?」という許可の表現と、「ここで大声で話してはいけません」という禁止の表現を口に出して練習するなど、具体的なシチュエーションを設定しております。
また、カフェで席を確保する際には、「この席に座ってもいいですか?」といった表現を実際の場面で使用することで、学習者がその場にふさわしい言い回しを実践的に体得できるよう努めていきます。
さらに、グループディスカッションの時間を設け、以下のような具体例の実践通して、許可や禁止の表現の微妙なニュアンスの違いについて、意見交換を行います。
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〇エレベーター内での会話マナーの確認
〇公共交通機関における許可と禁止のルール
〇図書館での静粛な環境と適切な振る舞い
〇カフェでの作業環境と携帯電話利用のマナー
〇レストランでの注文と写真撮影のルール
〇美術館・博物館での展示観賞と触れてはいけないルール
〇オフィス内での会議室利用と食事禁止の指導
〇公園でのピクニックとゴミ処理の環境保全
〇学校の教室での窓開け許可と授業中のマナー
〇イベント会場での撮影許可と立入禁止の指針
〇エレベーター内での会話マナーの確認
まず、エレベーター内では、例えば「このエレベーターは何階まで行きますか?」と尋ねたり、「大声で話してもいいですか?」と確認する場面、または「静かにしてはいけません」といった禁止の表現について議論いたします。
〇公共交通機関における許可と禁止のルール
次に、公共交通機関においては、「このバスで座ってもいいですか?」と許可を求める例や、「荷物を置いてはいけません」とルールを伝える例を取り上げ、乗車中の適切なマナーについて意見を交わします。
〇図書館での静粛な環境と適切な振る舞い
さらに、図書館では、「この本を借りてもいいですか?」という許可の表現と、「大声で話してはいけません」という禁止の表現があり、実際の環境における適切な振る舞いについて考察します。
〇カフェでの作業環境と携帯電話利用のマナー
カフェでは、「ここで仕事をしてもいいですか?」と尋ねる場面や、携帯電話の使用を控える状況についても議論し、日常のシーンにおける適切なコミュニケーションのあり方を確認します。
〇レストランでの注文と写真撮影のルール
加えて、レストランでは、「水を飲んでもいいですか?」といった許可の表現や、「ここで写真を撮ってはいけません」といった禁止の例を用い、実際の利用シーンをシミュレーションいたします。
〇美術館・博物館での展示観賞と触れてはいけないルール
また、美術館や博物館では、「この展示をじっくり見てもいいですか?」という許可の例と、「展示に触れてはいけません」という禁止の例を比較しながら、対比的な表現の違いを体感していただきます。
〇オフィス内での会議室利用と食事禁止の指導
さらに、オフィスのシーンでは、「この会議室を使ってもいいですか?」といった許可の表現や、「食事をしてはいけません」といった禁止表現について議論し、職場での適切なルールの伝え方を学びます。
〇公園でのピクニックとゴミ処理の環境保全
公園においては、「ここでピクニックをしてもいいですか?」という許可の例や、「ゴミを捨ててはいけません」と環境保全に関する禁止表現を検討します。
〇学校の教室での窓開け許可と授業中のマナー
学校の教室では、「窓を開けてもいいですか?」と尋ねる許可の例と、「授業中に話してはいけません」という禁止の例を通して、公共の場でのマナーを再確認します。
〇イベント会場での撮影許可と立入禁止の指針
イベント会場では、「この場所で写真を撮ってもいいですか?」という許可の表現と、「立ち入ってはいけません」という禁止の表現を題材に、各シーンでの適切な言い回しのバランスについて日本語で簡単に議論いたします。
講師による個別フィードバックと発音・イントネーションの調整
具体的なロールプレイと講師によるフィードバックを組み合わせるイメージが、みなさまに伝わりますか?
各ロールプレイ終了後には、講師が個別にフィードバックを行い、発話時のアクセントやイントネーション、表現の丁寧さやカジュアルさのバランスについて、実際のシーンに即した具体的な指摘を交えることで、学習者がより自然な日本語を身につけるためのサポートを徹底していきます。
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【次回に続きます】
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
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『良い人良い思い出を心に残そう』🙋🏼
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