期待値をコントロールするメリットその①
今日は、『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』の「期待値をコントロールする要素」を読みました。
●学んだこと
期待値を低めにコントロールすることは重要ですが、結局高い目標値を目標として突きつけられてしまうこともあるそうです。
その場合でも、低い期待値を通達しておくことには2つのメリットがあると筆者は主張しています。
1つ目のメリットは、「プロジェクトの難易度に関する見通し」を関係者で共有できることだそうです。
プロジェクトオーナーが、プロジェクトの難易度を過度に容易だと考えていると、リソースや期間が当初の想定よりズレることになります。
上位マネージャーはサプライズを嫌うため、そのズレは避けなくてはならないそうです。
そんな状況においては、「思ったより難しいな」と心づもりをしておくことが重要だと言います。
最初に低めの期待値を伝えて心づもりを作っておけば、途中段階でやはりこの期間では厳しいとなったとしても、「じゃあ少し期間を延ばそう」とスムーズになれるそうです。
逆に、高い期待値を持ったまま「やっぱりこの期間では厳しい」と伝えられると、上位マネージャーやオーナーにとって残念なサプライズとなってしまうそうです。
2つ目のメリットは、明日読み進めます。
●読んで考えたこと
まさに今期待値を低くコントロールする重要性を感じているため、非常に納得できました。
弊社の自社サービスを運営している中で、お客様から改善要望を多く頂きます。
もちろんすべてを実行に移すわけではないですが、いくつかは実際に採用されることになります。
そしてその際に多く聞かれるのが、「いつできそうですか?」という質問です。
これに対してあまり深く考えず、リソースに余裕を持たせない計算で答えてしまうと、もしその期間で間に合わなかった場合に、無駄にお客様を失望させることになってしまいます。
ある程度ゆとりのあるスケジュールで回答したり、時には明言を避けることも必要になってくるのだなと学んでいるところです。
これはまさに、期待値のコントロールにあたるのかなと思いました。
同じことをしたとしても、期待値によって相手が喜ぶかガッカリするか決まってしまうことは、今後も頭に入れておきたいと思います。