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【不登園】平日の海遊館【年少7月】

この記事は2022年7月のできごとです。
最後に、おすすめポイントや1日の工程、かかった金額などをまとめています。

登場人物:
筆者:30代 / 在宅勤務中の母
イチ:2018年生まれ長男 / ASD傾向 / 保育園が苦手で、不登園や短時間登園を繰り返している。
ニイ:2023年生まれ次男 / この記事の時点でまだいません。

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この日のことはとてもよく覚えている。
保育園に行けなくなった翌日のことだ。
当時よく見ていたさかなクンの番組に影響されて「ジンベイザメが見たい」とイチがよく言っていて、家にいてもくよくよして泣いてしまうから、だったら思い切って外出してみようかと思ったのだった。

海遊館は大阪南港にあって、JRと地下鉄で2回の乗り換え、トータルで1時間前後かかる。
当時はコロナの影響もまだ色濃くあったし、4歳連れの遠出は荷物の問題や、迷子にならないか、途中くたびれてしまうのではないか等の問題が多くて敬遠していたのだけれど、
ギリギリ小学校が夏休みに入る前だったし、平日の9時頃に動けば通勤ラッシュも回避できるので、電車内も海遊館内も、そこまで人は多くないのではと考えた。そして、実際この読みは悪くなかった。

海遊館は最初に7階までの長いエスカレーターを上り、中心にある大水槽のまわりをぐるぐる回りながら地上階へ降りるような構造になっている。
つまり、動線が一本道になっていて横移動があまりなく、人とすれ違いざまにぶつかるようなことも少ないし、大人も迷子になりにくい。
もちろん、人が多いと通路がいっぱいになっていたり、水槽の前が人込みで見えないことなどはあるけれど
大水槽に関して言うならば、少し進んで違う面から見れば、広く見やすいのもとてもいいと思う。
それに、大水槽を色んな位置から見れるので、最初に上から見た魚を下から覗き込むように見れたり、上からは見えなかった水槽の底でゆったりしている魚を間近に見れたりと、ひとつの水槽を様々な角度から見れるのも面白い。


この時、オプションのジンベエバックヤードチケットで大水槽を上から見た。
目的はジンベエだったので、お食事タイムの見学チケットを取ろうかとも思ったのだけれど、時間が合わなかったか、既に規定枚数が終了していたかで見送った。
海遊館の下にぐるぐると降りていく構造上、大水槽を上から見るためには、その時間に一番最初のエリアにいる必要がある。
お食事タイムは1日2回程度しかないので、幼児連れにはその調整がなかなか難しい。

その点、バックヤード見学は30分に1回くらいのペースで開催されているし、値段も手頃に設定されている。
お食事タイムほど近くで見ることはできないにせよ、水族館の裏側も見れるし、大水槽を上から見れるのでとてもいい経験だった。
それに、幼児が楽しめる内容なのかもわからないので、まずはお安めなバックヤードチケットの方がいいと思う。

バックヤードに入る際は、手荷物はすべて水槽の部屋の外にあるロッカーに預けて入る。
万一水槽に落としてしまったらいけないので、首から下げているものや、帽子、携帯なども持ち込みはできない。
水槽の周りではガイドさんがいて、生き物のお話をしてくれるし、「質問があればなんでも聞いてくださいね」ととても親切にしてくれる。

この時のイチとガイドさんのやり取りのことも、鮮明に記憶している。
イチが、「ジンベエザメって、どのくらいの大きさですか?」と質問をして
ガイドさんは、「大体5~6mなんだけど、」と言いながら、まだメートルが理解できないだろうと考えて、どういえばわかるかと思案していた。
私も大きさのイメージはどう説明すればいいか…2階建ての建物と言っても、縦なのであまりピンとこないだろうと思って、大人2人でなにがわかりやすいか、うんうんと頭をひねっていた。

すると、イチが言ったのだ。
「電車の方が大きいですか?」と。
そこからガイドさんも、「電車の方が大きいよ。電車でいうと、大体1/4~1/3くらいの大きさだから、真ん中のドアくらいまでかな」、と説明をしてくれた。

この時私が驚いたのは、まず、イチが知らない人に丁寧な言葉で質問をしたことだ。
もじもじと隠れて私から聞くことになるかなと思ったけれど、きちんと自分の口から言えていた。
もっと驚かされたのは、大きさの概念の話の際、「電車の方が大きいですか?」と比較対象を出してきたことだ。

普段の生活の中で、知らない人と話している場面を見ることはなかなかない。
保育園は生活の中で毎日会う先生なので、話し方も気安いものだし、
家庭での日々の会話の内容では深く追いかけることはない。

なので、イチが大人相手に丁寧な言葉を使って話せること、
そして聞きっぱなしではなく、自分で考えて具体的な質問をできるくらい思考力があることに、そこで気付かされたのだ。

突然保育園に行けなくなって、それなりにショックを受けていた私にとって、それは嬉しい驚きだった。
私が知らないところで、イチはこんなにも成長していたと知ったし、この子は大丈夫、と思った瞬間だった。

と、ここまで書いたのだけれど、非常に残念なことに当時(2022年7月) は未就学児でも入れたのが、2024年1月に行った際には対象年齢が小学生以上に変更になっていた。
抱っこ紐での利用はNGということだったので、我が家の場合、イチが小学生になったとしても、大人2人以上で行って、ひとりはニイと過ごして、もうひとりがイチと一緒にバックヤードに入る、というスタイルを取ることになる。あるいは、イチとふたりで行くか。なんにしても、作戦を練らなければならない。
安全上の問題だと思うので仕方ないけれど、とても残念に思っている。


他にも、TVで見たばかりだったハコフグがいるかどうかを自分からスタッフの方に聞いたり。
途中、ジンベエソフト(ラムネ味とバニラ味のミックス)を食べたり、ジンベエパンを買ったり。
隣接する天王山マーケットプレイスでは、海を見て「さかなクンどこにいるかなー!?おーい!」と叫んでみたり。
前日、からっぽな目をして動けなくなっていたイチが楽しそうにする様子に、とてもほっとした。

ジンベエソフトでご機嫌
さかなクンはいません。

海遊館を2周して、そろそろ帰ることになった。
途中ジンベエソフトを食べたり、館内のスタバに入ったりはしたものの、
私もとても疲れていたし、なによりイチがソフトクリーム以外食べていないことが気になっていた。

それで、水分補給と少し甘いものをと思って、阪神百貨店のリントンズに寄ることにした。
リントンズの紅茶は家でも愛飲しているので、勿論イチも慣れ親しんだ味だ。
ミルクティーとショートブレッドを買って、ティースタンドで頂く。
こじゃれた4歳だな…と思いつつ、私もほっと一息つくことができた。

アイスミルクティー(砂糖なし)が好き

そうしているうちに、イチが「おなかすいた」と言い出したので、なにか食べるところを探すことになった。
16時くらいだったので、まだそこまで混雑はしていない。
ただ、4歳児がある程度食べられて、ゆっくりしやすく、現在地からの移動距離と駅までのアクセスを考えると、
フードコートのある商業施設(三番街)まで行くのは無謀な挑戦と言える。
なので、阪神百貨店の中で、子どもの好物で食べやすくて…と考えて、地下1階の551の冷やし中華になった。
イチに冷やし中華、自分に天津飯を注文すると、店員さんが「天津飯にはスープもつくし、ハーフサイズにすることもできますよ」と声をかけてくれた。
子どもの大きさを見て教えてくださり、ありがたくハーフサイズでお願いした。
因みに、当然イチは半分くらいしか食べなかったように思う。

ちゅるちゅるは幼児が間違いなく食べる食べ物

この日を総括すると、思い切って遠出したのはとても良かったと思う。
家にいると色々考えてしまうけれど、外に出ていると身体も動かしているし、あちこちに注意を払っていて、考え事をする隙間はない。
それに、普段と違うことをしたことで、知らなかったイチの一面であったり、成長に気付くこともできた。
いつもだったら買わないソフトクリームだったり、入ったことのなかった551のレストランに行けたり。
保育園に行っていたら、こんな風な平日を過ごすことは難しいので、いい機会だったと思う。

大水槽を見つめる

おすすめポイント:
・ジンベイザメ
・再入場 OK
・フードコートのある商業施設(天保山マーケットプレイス)が隣接していること
・海が見られること

ちょっと大変 / 注意ポイント:
・電車乗り換えが多くて遠い
・イルカショーなどのショーの類はなし

行程:
9時ごろ出発→電車移動→海遊館2周→阪神梅田で休憩と晩ごはん→18時過ぎ帰宅

おおよその経費:1万~1万5千円
電車代(大人のみ)
海遊館入館料 大人+幼児 約3千円(当時)
ジンベエバックヤードチケット 千円
海遊館お土産代 2千円
飲食代 4~5千円

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