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#ビリーfrom高知
創作大賞にSF、連作短編、ショートショートをエントリーさせていただいて、さて次は、と考えたのは公募。noteはお休みにして、公募向けに小説を書くことにしました。
ログインもしませんので、しばらく不在になります。それでは、皆さん、ご機嫌よう。ビリーでした。またね。
【エッセイ】世界で一番、愛する海について。
#わたしと海
「日本人は、大別すると、海の人、山の人のどちらかなんです。比率で言えば、海の人が三割くらい、七割が山の人」
以前、そんな話を伺ったことがあります。お名前は伏せておきますが、ある、高名な仏師さんでした。
「日本は国土の七割が山だと言うこともあるんですが、いまは、山で生まれる人はほとんどいません。規模の大小はあれ、多くの人は、町に生まれたはずですが、それでも、海の人、山の人のように
【写真】昨日、探した光について。
#slowlight
昨日のこと。
足を伸ばして、お隣の町のスーパーへ。すると、先日の……
の、あのときの、メッシュみたいなのがついた帽子をかぶられた、カルマのご婦人が。
カルマって、なんでしたっけ。親友だと思っていたシャアに裏切られて、ホワイトベースに特攻することになって戦死した……(←それはガルマ)。まあいいや。長くなるから。
暑いのに、この日も正装。全身黒。喪服コーデ。
と言
「超獣ギガ(仮)」第一部完に合わせて。
ということで、昨年末から、突然、始まった、#超音速スーパーバトル #SF小説 、「超獣ギガ(仮)」は、先週金曜の第25話を持ちまして、無事に第一部完になりました。
そもそもはnoteの募集していた、「少年ジャンプ原作大賞」(←合ってるかな?)に合わせて、急遽、始めたもので、主要人物と対戦相手だけを決めてから、正直に言いますと、勢い任せに書いておりました。
コメントにいただいたように(いつも
【雑記】夏の日のごきげんさん。
#thislight
「うたかた」
風の手紙が君から届いた、懐かしい森の匂い、
溶けずに残った白雪と、色づき始めた花の色、
絵の具の味や、お星さまたち笑ってるかな、
背伸びをしても追い越せない、木々がその実をつけたとすべらかなる手書きで知った、
色鮮やかなる季を迎える今日、
君は僕は四季の迷い子だと気づく、
振り返りて見る足跡の、右や左へ揺れる爪先、
手にはできない光を追った夏のこと、
あの
連載小説「超獣ギガ(仮)」#25(終)
第二十五話「彼等」(終)
昭和一〇〇年一月四日、午前五時八分。
神奈川県横須賀市。横浜ベイブリッジ付近。
「さあ、総理。何が訊きたい? 何が知りたい?」
ハンドルを握る文月玄也の質問から始まる早朝の横須賀。その国道。白み始めた景色を、駆け抜けてゆく軽トラック、勇み足の大型トラック。人々の営みが再開する時間だった。
指揮司令車ミカヅキ。そう呼ばれている装甲車は白く塗装され、傍目には、公
【写真】これから晴れるって、いつも思う。
#slowlight
その様子に、気配に気づく。
電線に、向かいの棟の屋根に、いる。鳥たちが。つばめさんたち。俺はタイガースファンだぞこの野郎、なんて、ふと思うけれど、そんなことは言わない。きっと、僕の言うことなんて聞いていない。
昼間、室内で作業をしていると、窓に向かって飛んできて、急旋回して空に戻るつばめさんたち。わかっておるぞ。お主ら、ここに巣を作ろうと思っておるんじゃろう。
鳩や
【備忘録】昨日、こぼれた光について。
これって、noteに載せてましたっけ。
忘れちゃった。
とかなんとか。
それらしいこと(←何らしいんねん?)を呟いてたり、いっそ、アカウントがあることも忘れて、放置していたり。
よく知らない間に制限ができたんだとかなんやらで、「スレッズやらんの?」と訊かれた週末。
そう、threads。スペル合ってるかな。
まーた。
まーた、なんか始まったんかい。あんたらも飽きん人やな、とか、え
【あとがき】昨日、見つけた光について。
#thislight #あとがき にかえて。 #おとなりさん2 を終えて。 #創作大賞感想
さて、いかがでしたでしょう、「おとなりさんseason2 海の見える食堂から」。
昨年秋、
という、さまざまな乾杯の風景を2000字ほどのショートショートに、全10編と特別編を2編、このビリーnoteに掲載したところ、たくさんのありがたい感想をいただき、そのなかには、「2期も読みたい」という、嬉し
連載小説「超獣ギガ(仮)」#24
第二十四話「呪縛」
昭和一〇〇年、一月四日。
午前五時。神奈川県横須賀市。
その、某所。
内閣直属の国家公安維持機関、冥府。その実働部隊である、隠密機動部隊、通称ケルベロス。それはあくまで通称である。隠密ゆえに呼び名を持たなかった彼らを、地獄の番犬と称した、あるいは評した、しかし、場合によってそれは揶揄にもなった。番犬。鎖に繋がれた生き物は、誉め言葉には使われない。その身を拘束された者
【写真】おとなりさんが見ている風景。
物語の舞台は、高知県香南市夜須町の小さな港町。
父娘が切り盛りする食堂、花鳥風月にやってきた人、去る人、新たに加わる人たちが一人称でリレーしてゆきます。
現在、第8話では、語りがふたたび、主人公で高校生のたまきちゃんに戻り、夏の花火大会に挑むところです。
特別なことは何も起きない。そんな日々にこそある、光の部分を掬い取りたい。
そんな気持ちでした。
さて、ずいぶん好評いただきつつ、間
連作短編「おとなりさん season2 海の見える食堂から」#10(最終話)
第十話(最終回)「いつも隣に君がいた」
七月の花火大会を経て、再び帰ってきた梅雨前線。連日の大雨。四国の梅雨は、それこそ、機関銃のように雨が降るのだ。曇り空の後の激しい雨、そんな季節をやり過ごして、前線がようやく遠く離れたのを確認して、どうにか、遠回りしてやってきた盛夏。
八月になると連日の三十五度。挨拶代わりの「暑いね」「暑いですね」。
猛暑は僕たちから言葉を奪う。四国は暑いと骨身にしみ
連作短編「おとなりさん season2 海の見える食堂から」#9
第九話「夏の日 〜後編」
晴天。今日は炎天。
午後も三時を過ぎたころ、お日様はわずかながら傾いてはいたけれど、変わらず、まるっきりの猛暑。酷暑。気温は摂氏三十五度。そもそもが車道に設けられた飲食店ブースは、アスファルトからの照り返しで完全な蒸し焼きスペースになっていた。
海も開放されたこの日。浮き輪を手にして、水滴を滴らせてゆく小さな子たち。日焼けた背中。お母さーん、の、呼び声。すぐに乾く