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ビラーゴしか勝たん!
能登から関西への帰りのPAで、ソロの女性ライダーから写真を取ってほしいと声をかけられた。
小柄で年の頃は40代ぐらい。茶髪を1本に編んだ髪を肩から垂らしている。
彼女のオートバイは黒のビラーゴ。年式は古いはずなのにタンクやホイルはピカピカでとても大事に乗っている事がわかる。
「ゴツいサイドバックついてますね」
「これねー、よく一緒に走るハーレーのオジサマがくれたの」
白と黒の派手目の蛇革のような柄
笑顔のオーナーと偏屈な旅人
海外のサイトであるせいか、某宿探しのサイトだとゲストハウスがよくヒットする。
北陸での宿泊もゲストハウスを選んだ。
今回は古民家とか町家のタイプではなく、本当に築30年ぐらいの普通の民家をリフォームした宿だった。
オーナーは何かと近づいてくるタイプの人で少し苦手だった。どうも旅人を構いたくて仕方がないと言う感じ。
外でタバコを吸っていればコーヒーを入れてくると言い(断った)、銭湯に行くといえばシャ
隣の芝はフカフカだったけど
「世界中で売っているどんなバイクにも乗れるから」
というのが大型自動2輪の免許を取った理由の一つ。もう10年ちょっと前でとっくにおじさんになっていた頃だ。
現実的な話をすれば世界を回ってオートバイを乗り歩くなんてことはないしそんな夢もない。でも自分が納得できればいいじゃないか。
せっかくオートバイに出会ったんだから。
そんなこんなで免許を取ったはいいけれど、経済的事情というより家族の機嫌のせい(
黒ちくわ 黒ちくわ 黒ちくわ
道の駅 宮津は天橋立の近くにあって、天橋立そのものは見えるけど上から見えるわけではないので、有名なあの景色は見られないというちょっとイケズな場所。
京都の海というと関東勢にはピンとこないところがあるが美しい所だ。
早朝に出発してちょうど腹を空かしてたどり着いたので、なにかすぐに食べられるものを探しているとどうも“黒ちくわ“が有名だと言う。
ちくわか。できればもう少し腹にたまるものがいいなと思いな
給油キャップとコーヒーと民族大移動
お盆の休みに出かけたのだから、おそらくその日の朝は萎えるほどは暑くなかったんだと思う。
海が見たいという、なんともおセンチメンタルな理由で何故か鹿島を目指して走った。
鹿島といえば茨城と千葉の境で関東の東の端だ。ある意味秘境。当然土地勘もないので地図でリサーチして道を調べ、あとはツーリングマップルを見ながら走った。。なんだか行きづらいところだなと思いながら走ったのを覚えている。
目的の鹿島神宮に着
たかが橋というなかれ
オートバイに乗っていてきれいな景色に出会ったことはいくらでもあったけれど、“圧倒された“ことは今までなかったと思う。
明石海峡大橋はそれぐらいインパクトがあった。
レインボーブリッジでさえオートバイでは走ったことがないけれど、イメージの中では “まあ あんな感じ?”って思っていた。
ところが。
実際に走ってみると “圧倒”された。というかやられた。
橋梁の高さ、ワイヤーの太さ、橋から見下ろす景色
“また会いましょう”
たぶん現行車ではないがそれほど古くないオフ車が駐車場の端に停まっていた。
最近のSUVにありそうなカーキっぽい色とカモフラ柄が目を引いたのだが、もっと気になったのは横に立つライダーだった。
そのライダーは年配の男性だった。
「いい色ですね。」と声をかけると
「一番軽いやつって言ったらこれだって言うんで買ったんだよ。いま中古高いね。」
失礼ながら想像に反してしっかりとした声だった。年齢を伺うと86