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【本屋】アマゾンが撤退する?

先週末の新聞で
「アメリカで、Amazonが運営する
実店舗がほぼ全店、閉鎖を発表!」
と知りました。

Amazonで、
リアル店舗を出している、
というのは知ってはいたのですが、
どんな実態かわからず、
Amazonが実店舗も経営してるのは
いいことだな、と軽く受け止めてました。

アマゾン・ブックスという名前で、
都市部に全体で50店舗ほど
出していたんです。

これがヒットしたら
Amazonはもうウエブストアだけでなく
街の本屋さんをどんどん
世界中に出店してくに違いない、
街から本屋は無くならないで
毎日観に行けるぞ!

それが大きな希望となって、
他の町の本屋さんをも刺激して
これはいいことの循環かなあ?

そう楽観的に思ってました。

だから、Amazonが実店舗事業の
閉鎖を決め、一旦見直す、
結論次第では、リアル本屋からは
撤退する、というニュースは
ショックでした。

でも、こうも思うんです。
アマゾンは、ウエブは凄くても、
リアル店舗の店づくりの
ノウハウは持ってなかったのかなあ、
それで失敗したのかなぁ。

Amazonはちょっと
リアル店舗運営のこと、
なめてたんじゃないかなあ。

普通に、アルファベット順に
無機質に配列して、そっけない
店づくりだったのかな?

アメリカにいない私の想像は
これくらいにしましょう。
ただ、Amazonの実店舗失敗は、
大きな希望でもありました。

デジタル(ウエブストア)と
アナログ(実店舗、対面式店舗)では、
作りも構造もノウハウも、
全然違うってことです。

さて。
日本の話をさせてください。
2000年ころは、2万店あった本屋が
今は1万店になりました。

それは本屋さんに寄って買うより
スマホで1クリックしたら買えてしまう
ネット書店が便利だからです。

在庫もほぼ無限だから、
自分が欲しい本を徹底的に
探すことができます。

それに電子書籍になっていたら
それまたポチリと
1クリックするだけでOK。

でも、実店舗型の本屋に行くと、
ここ1年の本はあっても、
数年前の本は余り置いてませんねえ。

本屋さんは、在庫をたくさん
抱えるわけにはいきません。
在庫スペースも、
家賃がバカにならないから
どんどん出版社に返本していきます。

多分、みなさんが
アマゾンに傾いてしまうのは、
これも大きな原因ですよね。

でも、お願いです。
実店舗型のスタッフが
「まことに申し訳ありませんが、
お客様のお探しの本は在庫がなく、
出版社から取り寄せになるのですが」
と言われた場合、
待てる範囲でですが、
どうか取り寄せで、
その本屋さん経由で
ご購入しあげてください。

すると、
書店や出版社、また、
その間を仲介する取次さんも
この本屋さんでは、
こうした本が注文が入るのね?と
記録され、データに追加されます。

すると、今後その傾向の本が
最初の時から配本され、
店頭に置かれることになります。

でも、取り寄せの注文がないと、
書店や出版社や取次は、
その傾向の本はあの店では売れない、
という記録、データのままです。

つまり、誰かが注文で取り寄せたら、
本屋さんのポテンシャルが
あがっていくんです、
それがその本屋さんを育てていきます。

本屋さんが町から、街から
なくならないで欲しい、
そうお考えになるならば、
10回に2回は(笑)
Amazonでのポチリをやめ、
近所の本屋さんで買ってみてください。

毎日、営業部のそばで
耳をダンボにしながら働いている
小さな出版社の人間からのお願いです。

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