【品切れ】今、ノーベル賞作家ハン・ガンの本を手に入れるためには?
やっとハン・ガンの最新作を
手に入れました。
10月10日にノーベル賞に輝いた
韓国の作家ハン・ガンの新作小説を。
でも、私は2つの点で
悔しい思いをしました。
まずは、Amazonで買ったこと。
リアル本屋さんの存続と繁栄のため、
普段は絶対にAmazonは使わないで
やってきました。
ここ10年以上。
ネットでは本は買わないのが
信条なのですが、
ハン・ガンさんの新作本を
手に入れるためには
今回はその信条を破るほか、
仕方がありませんでした。
それから、
定価より1000円高い値段で
買ったことです。
いわゆる転売ヤー業者から
買うしかなかったのです。
私は買う前、
何軒かの本屋さんで、
「今品切れになっている
ハン・ガンさんの出版社は
重版するのでしょうか?
もう過去に刷った本は
もう重版予定はないのでしょうか?」
と聴いて回りました。
どうも彼女の本を出してきた出版社は
ノーベル賞決定を受けつつ、
重版するか?しないか?
相当に悩んでいたらしい話を
小耳に挟みました。
紙の本は、
重版すると決めてから
本が書店に出回るまで
最短で10日はかかります。
迷えば迷うだけ、
その時期は更に遅くなります。
グズグズしていると、
一ヶ月はかかる。
その頃には、
ノーベル文学賞について
熱い注目で迎えてくれるかしら?
もう買い手は減っているのではないか?
やるなら、どれくらいの部数を
刷ればいいだろう?
刷り過ぎたら損になる。
きっと、迷ったでしょうね。
でも、先週、韓国の書籍を取り扱う
「チェッコリ」という神保町の本屋で
書店員がはっきり、
ハン・ガンさんの本は
重版が決まり、
11月半ばか、20日頃には品物が
届くはずだと教えてくれました。
ああ、それならば、
その時期まで待っていれば
よかったのかあ、、、。
ガクン。
でも、1日でも早く
ハン・ガンさんの新作を
手に入れたかった私は、
Amazonマーケットプレイスに
参加している、
中古本屋さんに注文して、
やっと一昨日、手に入れました。
この手の中古屋さんは、
新品がAmazonで品切れになった際、
値段を高くして売りに出す。
まあ、言ってみれば転売ヤーです。
Amazonで品切れになりそうな本を
普段から買い集めている業者なんです。
Amazonでは品切である以上、
そうしたバイヤーに
頼るしかなかったのです。
不思議なのは、
Amazonがそうした行為が
自分の管轄区域で行われていることを
許している、売買させている
ということですが、
まあもう小言はこの辺にします。
それにしても、
ノーベル賞受賞するほどの
作家の小説であれ、
出版社はあまり部数も出さず、
在庫切れさせていたりもするのですね。
哀しい。ああ、悲しい。
今の書店や出版社が甚だ不況なのは、
在庫を持ちたくない余り、
最初の部数はびっくりする程少なく、
売り切れても重版は暫し様子を見る。
そんな及び腰でやっているんですね?
そりゃあ出版不況にもなりますね。
肝がすわってないのですから。
あ、また愚痴が出た(汗)。
さて。
ああ、今日は愚痴ばかりになりました。
ペコリ。
せっかくのハン・ガン新作
『別れを告げない』、
今から読み始めま〜す。
追記
あ、そういえば、
2017年にカズオ・イシグロが
ノーベル文学賞に選ばれた時は、
早川書房さんが、
翌日には重版を決め、
最短で8日後には
書店の店頭に置けたという
早川書房の武勇伝を書き記します。