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【ジェンダー】祖母の梅干を懐かしがるのは女性蔑視か?

「料理が趣味」「料理が得意」
10代、20代は料理をよくしてたので、
周りに料理を振るまったり、
女子にも「料理男子」アピールしてました。
デートにもたまにお弁当を作ってました。
それなのに、料理きっかけで
モテたためしはありませんでした。
今も独身真っ最中(笑)。

最初の彼女には、
別れた後にもう一度、カレーを所望され、
作ったら「あんたのカレーだけは、
忘れられない味だわあ」と悔しそうに
言いながら食べてました。
まあ、それでも復縁には
いたらなかったのですから、
「恋人の胃袋を掴めばいい」は
アテにはならないですかね(笑)。

それに、私が必然的に料理担当に
なるから、彼女になる人は基本的に
食べたいものをリクエストする側に。
おかげで、私、彼女の手料理というものに
舌鼓を打った記憶があまりないんです。

いや、最後の彼女はよく
サンドイッチを作ってくれました。
でも、煮物とかカレーとか
ハンバーグは食べてないんです。
作るのは私の役目でしたから。

だから、料理好きでモテるというのは、
あくまで必要条件で、
十分条件として、ルックスや
性格や色々が大切なんですよね?

ただ、個人的に、人に奉仕するの、
好きでしたね。M体質でしょうか(笑)

それにしても、今のご時世、彼女には
手料理を出してもらうのが一般、、、
みたいな話は、ジェンダー的決め付けに
なるんでしょうか?

そういえば、私の故郷の和歌山県では
春になると、祖母は梅干し作りに
取りかかったものでした。
ザルに梅を並べて、天日干しにする。
夕方になると、屋内に移すんですが、
家の中いっぱいに梅の酸っぱい香りが
広がってきて、ああ梅干しの季節だあって
幸福な気持ちになってました。
春なんだなあ、とか。

そうした故郷の手料理や漬け物類は
女性が担うのが通例で、
祖父や父がやってるのは見たことはない。
今は家庭で梅干しをつける人は
和歌山でも減ってるんでしょうけど、
祖母の梅干しや漬け物を
懐かしがっていては、ジェンダー的に
不当に女性ばかりに家事労働を
担わせてきた一面を見失いますね。

うかうか、おふくろの漬け物や味噌汁を
懐かしがっていては、
女性ばかりに家事に従事させていた
「歴史的女性蔑視」を、
暗黙りに認めることになるかもしれない…。

でも、祖母や母もただやらされていた
訳ではなかったような…。
女性はしたたかですからね。
漬け物のテクニックがあがると
どんどん色んな野菜にチャレンジしたり、
甘酒を米から作る時も、
一部はこっそり温度を上げて
男たちには内緒にドブロクを作ったり!

まあ、本当は男女一緒に
祖父母が力合わせて梅干しや漬け物を
作れば良かったのかなあ?

おふくろの味もあれば、
オヤジの手料理もあるような。
オヤジの料理といえば、
焼きそばや炒飯だった時代から
少し前に進むべきかもしれない。

それにしても、祖父や父の漬けた
梅干しや漬け物は不味そうに感じるのは、
私自身がすっかり男尊女卑文化に
染まりきってるからでしょうか。






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