【若手の台頭】人生老いやすく、本は網羅しがたし?
気がつくと、本は
自分の同年代以上の作家を
つい手にしがち、つい読みがち。
51歳という中途半端に
老人になったような、
また、若いような年齢にいるせい?
自分より若い作家の作品にも、
読んでおきたい名作がたくさん
あるのはわかっているのになあ…。
自分より若い世代にも
親しんでおかないと、
知らず知らず感性が
硬直するかもしれない。
住野よる、
知念実希人、
宮内悠介、
相沢沙呼、
千早茜、
綾瀬まる、
こうした、最近直木賞に
手が届きそうな若手の小説が
並んでいたら、書店では
必ず手にとるようにしています。
ところが、どうも買うところまで
いかないんです…。
たぶん、どこかで読んだ書き出し、
どこかで読んだ人物キャラ、、、。
決して盗作とか、そんな事では
ないんですよ。
ただ、デジャヴュ感覚になるんです。
そんな若手の作品を読むくらいなら、
シャーロック・ホームズの冒険や、
森鴎外の全集を読んだ方がいい、
と思ってしまう。
私の感性が枯れてきたのか?
もう精神が老いてきたのか?
そういえば、誇り高い読書家で、
死んだ作家の本しか読まない、
と最初から決めてる人がいるらしい。
そうしたら、楽になるかなあ。
でも、私にはそんな強情なスタンスを
取る勇気はありません。
最初から読まないと決めてしまうのは、
不寛容ではないかしら?と…、
本屋さんに毎日行く。
若手の台頭がある限り
この葛藤とは付き合うしかないみたい。
70歳くらいになったら、
こんな葛藤ともおさらばできるかな?
一日に本が何十冊も発刊される、
今の出版界の「ムチャぶり」は
今後ますますエスカレートするのは
間違いないでしょうけれど。