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石の上の詩

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Why are my poems so long?

Why are my poems so long?

Why are my poems so long?

The poems I wrote as a student

were short.

But the notebooks in which I wrote short ones

were buried somewhere 

during the unexpected demolition of my apartment.

I can'

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Hierarchical relationship between you and the people above and below

Hierarchical relationship between you and the people above and below

The second floor of an apartment building was crushed.

The connections between the buildings were misaligned and tilted.

In a big earthquake.

It was burned into your memory. 

You decided never to

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You want to be thrown into the sea

You want to be thrown into the sea

You want to refuse cremation.

You want to be thrown into the sea.

You want to be eaten by sea creatures.

You die and drift in the water for a while.

You slowly sink and are eaten by shrimps, manti

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史上最も尖端的な

史上最も尖端的な

夜明けが
憂鬱をもたらすことは
やりきれません

だから憂鬱がもたらされぬよう
前の晩から
準備しなければなりません

準備は
果てしない時間を
遡及しなければなりません

その連なりが
線状なのか堆積なのか
わからないまま

地平線は刻々と
明るんでいきます
されど

この夜明けは
史上もっとも尖端的な
それである

舳先よ
波濤を砕き
臆さず進め。

ゆふぐれ

ゆふぐれ

ゆふぐれ
くるほしく
輝く
細道
その光と
ともに
歩む
まなざしの先
黄色い花
咲いてゐる

あれはミモザか
レンギヤウか

真つ暗な
夜道を照らす
灯火のごと
かなたを示せ
ありありと

細道は
獣の道か
杣道か

鮮やかな
色彩放つ
花々よ

われら
われら旅ゆく
ライフらに

ゆくへ
与へよ
煌めいて
閃いて

さもなくば
われらライフら
一本道
その歩みすら
覚束ぬ

惑ひ
失ふ
ことも

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熊づかい(変奏1)

熊づかい(変奏1)

熊づかい
熊の綱
ほどく


ほどかれた熊
水辺
ウロウロ
さまよう

西の空
腹裂かれたウナギ
飛んでゆく
ヒラヒラ

原っぱ一面
ミョウガの花咲く
すきまなく
びっしり


締めつける


締めつけられる

冬の訪れ
銘記する風
極太の風
吹き抜けてゆく

だだっ広い
寥寥たる
大地

貫いて。

小(さな)島の小(さな)川の

小(さな)島の
小(さな)川の

そのほとりに咲く
名も知らぬ花

その微かな
かをりに
誘われて

たそがれ
どき(ッ)

うるんだ
大気に
四肢
包まれて

胸の
奥底
そぞろ歩く

あなた
(アナタ)

(ヲ)
探して
(サガシテ)

一枚の地図

一枚の地図

台地を縫って
小さな川
いくつも
流れていた
川筋の
谷町


その多くは
深い濠
あるいは暗渠となり
ひと
容易に水を
見ることを得ず

しかし
川筋の
谷町
今も
なお

一つの
谷町の
一枚の
地図
手渡される
その場所の
記憶手繰る
旅に出る

谷降りてゆく
その途中
緑の木々に囲まれた
垢抜けた
喫茶店

そして谷底
白壁に
Barと赤い
ネオンサイン
灯す店

臆しつつ
それらの

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われわれは何も知ることができない

われわれは
それについて
何も知ることが
できない

何ぴとも
そうなってから
語ることは
できない

みてきたような
嘘をいう
おしゃべり

それはそれで
いいものだ

ただ
どうしたって

われわれは
それについて

何も知ることが
できない

それが招く
からさわぎと
それとは何ら
かかわらない

そしてわれわれは
空白を
真ん中にして
騒ぐことに
慣れている

われわれは
何も知ることが

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詩を読みながら歩いた

詩を
読みながら
歩いた
すると

自分は
詩を
どう読むか
どう読みたいか
少しずつ
感じられて
きて

得るところの
多い
歩行
であった

読むのではない
何も
定めず
ただ息を
吹き込むように
フリーに

ただし
詩のよしあしは
たった3行で
わかるようでも
ある。

コスモスが

コスモスが

コスモスが
咲き乱れる畑
その中の
一本道
色鮮やかな
衣装をまとった
おんなたち
朗らかに
愉しげに
歩いてゆく

おんなたち
ここまで
どれほどの距離
歩いてきたか
歩きうると
思えぬほどの
長い旅程を

ぼくらもまた
ようやく
ここまで
たどり着いた
ただ求めるまま
求められるまま
ここまで

見よ
あの
晴れやかな
こぼれるような
笑顔を

おんなたちに
ぼくら
加わる

荷物
背負い直す

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横書きマスク

横書きマスク

横書きで
詩を書く

外出時
マスクする

時間止まる
仕組み変わる

変化
適応

違和感
あきらめ

思いやり
面当て

規範
圧力

同調
加担

横書き
マスク

暑ければ脱ぎ
寒けりゃ羽織る

相互事象的
モードにおいて

受容
適用
お節介

配慮
自粛
不寛容

差別
偏見
正義感

陰口
忖度
村八分

横に書きなさい
マスクつけなさい

横に書きません
マスクつけません

横書

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裏切られるとわかっていて

信じること
頼ること

排除しない

しかし
信じること
頼ること

排除をする

裏切られる

わかっていても
信用する

懐疑より
希望を選ぶ

また時に

希望より
安住を選ぶ

その一面を
おのれのなかに
見よ

そして
メモしとけ。

坂の多い街4(をはり)

空に舞い上がる
地に這いつくばる

砕け散り
ほとばしり

混沌
瞬時の


巨大な
ばかばかしいほどの

地を
水を
火を
風を

のみこんで
すべてを

そして
短く長く
長く短い

時間

決して
消えることのない
刻印

時間と
受難と
寛容と
恩寵が

それで
かまわないか

かまわないと
慰められたいのか

人は。