アラ降旗 / Alas Furi

詩、読書、本をつくる仕事。詩の置き場所、五七五七七の置き場所。フリハタイト Poetry. Reading. Book editor. Storage for poetry and tanka.

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詩、読書、本をつくる仕事。詩の置き場所、五七五七七の置き場所。フリハタイト Poetry. Reading. Book editor. Storage for poetry and tanka.

マガジン

最近の記事

積み重なる日々の短歌2409

エアロのちコンバットのち千泳ぐ。泥のように眠るであろうか タブレットで読みつつバイク漕いでみた。文字との距離がとおいようだ 夕暮れにYRまで散歩してビールを四本二人で呑んだ タイガース2位が確定したらしい。勝負強さに欠けていたなあ 安穏な九月が終わりに近づいてきた。むさぼるように本読み過ごす BSのゲラの準備を終えたけど難儀な日程指し示される 新宿から十分乗ったドアの外。虫の世界が広がっていた 一昨日の疲労を少し感じたが千も泳げて気分高まる MさんとCさんとと

    • 積み重なる日々の短歌2408

      お仕事と暑さと多忙のせいなのか。胸苦しさを覚える懸念 一週間原稿整理に没入し、十六本を著者校に出す こっちへと来るはずだった台風は、あっちに向かい、こっち助かる F山のシャインマスカットをいただいた。味わいながらお礼メールした 日本人と正義が対立するという文章を読む。わけがわからぬ 明日朝は雨振り予想が出ているが、行かないわけにいかぬから行く 久々に500メートル泳いだが、肩の痛みはなく安堵した KDのズンバの後に少しだけ長いプールで泳ぐ、ほんの少しだけ 図書

      • Why are my poems so long?

        Why are my poems so long? The poems I wrote as a student were short. But the notebooks in which I wrote short ones were buried somewhere  during the unexpected demolition of my apartment. I can't be sure  if they were really short or

        • 積み重なる日々の短歌2407

          一日を残してノルマをクリアする。この挑戦もあと半年とか ミニトマトあと2回くらいとれるかも、しかし襲ってくるかも、虫が 朝のうちに歩けばよいとの習慣を今さらながら確かめる夏 お仕事は明日すればよいはずとトリストラム氏の能弁を聞く 町田までお祝いに行くも夕方のエアロに間に合う時間に帰る 畑から駅まで往復歩くなら八千歩など難なくクリア Hまで本借りるため一万歩。炎天下での苦行に臨む 原稿を次々整理するせいで冷涼な部屋に甘んじる午前 畑での作業のあとに踊らんと扉を出

        マガジン

        • 石の上の短歌という日記
          14本
        • 石の上の詩
          23本

        記事

          Hierarchical relationship between you and the people above and below

          The second floor of an apartment building was crushed. The connections between the buildings were misaligned and tilted. In a big earthquake. It was burned into your memory.  You decided never to live in a building.  When you told that

          Hierarchical relationship between you and the people above and below

          You want to be thrown into the sea

          You want to refuse cremation. You want to be thrown into the sea. You want to be eaten by sea creatures. You die and drift in the water for a while. You slowly sink and are eaten by shrimps, mantis shrimp and crabs. You get soft and fa

          You want to be thrown into the sea

          積み重なる日々の短歌2406

          無事今季終えたことを祝うためトリノへ出かけ乾杯をする 一週間本を読まない生活がようやく終わりほっとしている 本降りの畑仕事を持て余し書庫整理して小康を待つ 薄墨が流れる海を前にしてタイとイカとを黄身でまぶした イカ刺しをごはんにたっぷり載せたうえ卵の黄身をまぶして食べた 黄金の茶室を守る人が言う「私は好き」は逆張りだろう 本日のなすべきことはただ一つ。大きなうな丼たいらげること 土砂降りの道路をバスは西へ行く。呼子われらを呼ぶ声を聞く 大雨をおしての国立博物館

          積み重なる日々の短歌2406

          積み重なる日々の短歌2405

          午後になり雨がようやくやんだのでMを誘って新橋へゆく 菜園を世話したあとに北側の雑草気になりやたら働く エアロビのあとのズンバがなくなって45分自転車を漕ぐ 遠出して運動しようと思いつつ結局いつものところでダンス 早朝にゲラ準備して校閲をお願いするためメールで送る 長いこと患っていたふくらはぎ、ようやく癒えて踊る。冷静に フランスの自然主義の文芸を読むもやっぱりわたしには無理 高層の建物のない平地へと野菜を買いにペダル踏む午後 ピーマンの苗買うために自転車を借

          積み重なる日々の短歌2405

          史上最も尖端的な

          夜明けが 憂鬱をもたらすことは やりきれません だから憂鬱がもたらされぬよう 前の晩から 準備しなければなりません 準備は 果てしない時間を 遡及しなければなりません その連なりが 線状なのか堆積なのか わからないまま 地平線は刻々と 明るんでいきます されど この夜明けは 史上もっとも尖端的な それである 舳先よ 波濤を砕き 臆さず進め。

          史上最も尖端的な

          積み重なる日々の短歌2404

          二時からのZoom会議を優先しヒップホップは休講とする せっかくの休みだからと四時前に仕事始めて、終わって、どうする? 終わりなきマンガ家さんとのやりとりで意思の疎通が危うくなりそう 修正に継ぐ修正に継ぐ修正。いつか終わりは来るのだけれど 義父さまをねぎらうために町田にて馬肉を食べて小田急に乗る キユウリ、ナス、トマトのネットを外したのちゴミをまとめて庭先に出す 逝きそうでなかなか逝かない人間がふつうなのだが、戸惑っている クウシンサイ、マリーゴールド、ディル、

          積み重なる日々の短歌2404

          積み重なる日々の短歌2403

          フキノトウ天ぷらがのる蕎麦求め近所一周大回りする 古書店に行きたいがまず本開き、古い友らをもてなしている シマシマのユニフォームを着る客がいる。スマホを見る。連敗している 降り続く空は午後には回復し半そでを着て図書館へ行く 畝たてをせねばならぬと発起して西へと急ぐ。本担ぎつつ うつかりと旧仮名遣ひで記してしまふ。さういふ友はどこにゐますか ハイウェイを100マイルにて突っ走るスピード感で読んだらぐったり 今日もまたくだらぬことを書くためにわたしのハートが動いてく

          積み重なる日々の短歌2403

          積み重なる日々の短歌2402

          早朝の畑で梅は満開で、エンドウマメも開花していた 求めるもサイゼにステーキもはやなく、野菜をあてに呑む白赤を 朝からの仕事のめどをつけたのち、エアロビそしてズンバで果てる 月末と年度末が近いせい?本が読めない。仕事のおかげです 月曜はやっぱり仕事が気になって、仕事をします。感謝もします 朝起きて歯痛があって落胆も、次第に痛みは引いていくのだ ひょっとして歯痛は横臥が理由かも?鼻と歯との位置考慮するなら 「絶対に読めば楽しい詩ばかりです」謎な惹句に唖然とする朝

          積み重なる日々の短歌2402

          積み重なる日々の短歌2401

          右肩を挙上するさえ困難でエアロに出ても不自然である 右肩の違和感あるも1000泳ぎ、夜中に痛み烈しくなった 義母さまの皿うどんへの執着を、叶えるために西へと向かう 日曜といえども仕事があることは、よきことである。感謝ささげる 黙々と原稿整理を終えたのち、酒を呑まずにエアロしに出る ミョウガをば実るスペース広げんと、家の裏にて掘る、黙々と 義母さまの皿うどんへの執着を叶えてあげたい、もうじきならば ファイティングエクササイズのキャンセルを待ちつつ原稿整理が続々

          積み重なる日々の短歌2401

          この世界どこもかしこも

          些細なことに 主義主張 持ち出す 根拠が何かと しきりに 問いたがる そんなお人にゃ あの闇薬 もっちまえ と 大酒飲みの おんな が言った おんなの口癖 (この世界 どこもかしこも 酷すぎる) 群衆なす大人 乳歯の生え揃わぬ子 毛むくじゃらの犬 耳が妙に長い猫 世間知らない美女 暗い目伏せた中年男 それら選び 選ばれて 汽車で運び 運ばれた 過去 刻まれた 町で 闇薬ないなら せめてメシ 喰わせてやれ うるさいお口も 食べてる間は おとなしくなる と おんな

          この世界どこもかしこも

          一日数首の積み重なる日記:2021年4月

          30金曜日 原稿を二本整理しこの仕事連休中に目途をつけねば マリーさんクウシンサイのポットなどベランダに出すすくすく伸びろ マリーさんコモンセージとオレガノの植え替えをする土ふるいして 適切に水やることの難しさ知ることになるベランダに立つ 29木曜日 永代橋たもとで採種のマリーさん少し芽が出る暗くしたせい? 原稿が何本も来てとりあえず返礼をして三本整理する オレガノとコモンセージのお得苗わがガーデンに参入叶う 28水曜日 三日前新たに蒔いたマリーゴールド突如発芽す種新しき

          一日数首の積み重なる日記:2021年4月

          その家の

          白壁に 寒椿の影 落ちる 芝生に 細かな石 混じる 有明の 月に抱かれ わづかに傾く 階段登る 裏山 こぶしの花 開く つぐみの一群 藍色の空 横切る まな板 叩く音 聞こえる 柱に背 もたせかけてゐるのは誰? それは 幸福の人 前後に2つの顔をもつ人 旅人 その旅人に スパイスたつぷりきいたスープ 施してくれた人 彼ら 彼女らのために 祈る 願ふ ありつたけの 素直な心で そして 一切の思ひ出 フアイルする 一つの箱に しまひ込む その箱 誰も見つけえない