レニングラード
昨日、NHK交響楽団の定期公演を聴きにNHKホールへ出かけた。
曲目はショスタコーヴィッチの交響曲第7番ハ長調作品60「レニングラード」
一曲のみ。
80分近くある大曲だ。
指揮者 トゥガン・ソヒエフ
交響曲第7番【ショスタコーヴィッチ】
レニングラードはショスタコーヴィッチの故郷だ。
異常な状況下でこの交響曲は作曲されている。
第一楽章の途中から「侵略の主題」と言われるスネアドラムのリズムが延々と続く🥁
ラベルのボレロを連想させるものだ。
迫り来るスネアドラムの音が怖くて私も思わず息を殺して聴いてしまう。
スネアドラムを叩く打楽器奏者のプレシャーは半端ないだろう。
高度な演奏技術が必要なこの曲だが、さすがN響は安定していて上手かった。
言論統制のある政治体制の意向と自分の信念との板挟みの中で書かれたこのレニングラード交響曲。
今の時代も戦争の歴史は繰り返されている。
音楽の受け取り方は人それぞれだが、戦争の悲惨さを私たちに思い起こさせるためにある曲だとつくづく感じさせられた。