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『奴隷のしつけ方』について

20240724

主人と奴隷の関係は、資本主義の現代においては、さしずめ、中小企業の経営者 ( = 資本家 ) と、その企業に雇われている労働者だろうか。そんな風に、置き換えて、読んだ。

体罰などは、時代が異なるが、基本的な思想は、同様である。

奴隷は投資であり、
奴隷を使って農場を経営して、利益を上げる。

労働者は投資であり、
労働者を使って企業を経営して、利益を上げる。

主人が苦労するのは、奴隷の扱いであるから、一番重要なことは、奴隷を買うときに、いかに、能力のある奴隷を見極めるかである。

経営者が苦労するのは、労働者の扱いであるから、一番重要なことは、労働者を雇うときに、いかに、能力のある労働者を見極めるかである。

奴隷は買えばいいが、
労働者を探すのは難しいけれど

結局、時代が変わっても、社会構造の骨組みは、変わらない。

支配者と被支配者の関係

主人か奴隷かは、生まれで決まっているように、
資本家か労働者かは、生まれで決まっている。

私たちは、ほとんど、遺伝だ。
科学的に、親からの遺伝だ。
背が低いのも、太っているのも、頭が悪いのも、性格が曲がっているのも。
親が自営業なら、子も自営業なのだ。
親がサラリーマンなら、子もサラリーマンなのだ。
自営業は資本家だし、サラリーマンは労働者だ。

私たちは、自由に生きているように見えて、ほとんど、遺伝に規定されている。

当然、例外も存在する。
奴隷が成果を出し、解放奴隷となり、金持ちになった例もある。
サラリーマンの子が、起業し、金持ちになることもある。
もちろん、少数である。

大多数は、遺伝の中で、社会構造の中で、サラリーマンとして、奴隷として生きているのが、現実である。










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