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性欲と食欲の逆転

20231205

私は、食べることが、とても好きだ
そして、料理をすることも、大好きだ
作った料理を一緒に食べると、幸せだ

自分のために作る料理は飽きた
誰かのために料理を作りたい
料理は食べてくれる人のためにある

食欲とは何か?
三大欲求の中での、私にとっての食欲とは?

私は

食欲 > 性欲 > 睡眠欲

欲求とは何だろうか?

●睡眠欲

寝るのが好きっていう人がいて、私の周りにはたくさんいる
私にとって、睡眠は体の機能を休めるためのものであって、寝ようとかじゃなくて、気がついたら、寝てるくらいのもの

眠たいはある、寝たいはない

寝たら人生の時間が減るくらいの意識だ

寝ない方が、覚醒時間が長い方が、人生は長くなる、寿命は考えないとして

だから、睡眠欲はない
寝ないで体の機能が損なわれないなら、ずっと起きていたい

何かしたい

●性欲

昔は、食欲よりも性欲だった
食欲よりも、性欲を満たす方が困難な分、
性欲の快感は、圧倒的に、人生を豊かに、幸福にした

食欲は、いつでも、どこでも、お金を払えば、簡単に満たせるけれど、性欲はそうではない
射精ということに的を絞れば、お金で満たされるけれど、射精だけしたいわけじゃなくて
物語のゴールに、女性との過程の結果に、射精がある
過程である、好きで口説いて口説いて口説いて好きで好きで、その先に性交があって、射精がある
そして、その射精は数秒だ、ほとんど過程である
その過程のほとんどで、つまずいて、うまくいかないことばっかりだ
それどころか、その過程に入る前に、うまくいかないとことも多々ある

自分が精子だった頃、数億人の中で一位になって、この世に誕生したのかを不思議に思うくらいには、うまくいかない

でも、その過程は楽しい
いつも、うまくいくことよりも、たまにうまくいくことの方が、現実的である

その過程を経て、性交して、性欲が満たされる
性欲を満たすためには、長き道のりである

性交は楽しいし、気持ちいいし、幸せだ

でも、私は今は、もっと楽しくて、幸せなことがあるって気付いたんだ
44歳、人生の峠は過ぎて、今は下り坂の最中にになって、はじめて気付いた

●食欲

私たちは性交しなくても生きていける

睡眠は体の機能の問題だから、眠くなくても、体が自然と寝てしまう
どんだけがんばっても、自然と寝る
だから、欲求というには、少し違う気がする
睡眠は、睡眠欲とは言うけど、無意識の産物である

一方で、無意識に食べることはない
無意識に寝ることはあっても、無意識で性交したり、食事をしたりすることはない

意識の産物が、性欲と食欲である

昔は、性欲こそ、至高であった

今は、性欲と食欲が逆転した

なぜだろうか?

性交は、好きな人としかできない、特別なものである、だから貴重だ

食事は、好きな人ともできるし、家族とも、友人とも、仕事の同僚ともできる、裾野が広い、特別じゃない日常だ

私たちは、貴重なもの、例えば、お金とかゴールドとかダイヤモンドとか、期間限定ものや、数に限りがあるもの、そういったものに価値があると教えられて育ってきた

だから、そういったものに、お金を払う
ほとんどの人にとって、お金は仕事の対価である、そして、仕事とは、自分の人生の時間をお金に交換する行為である
私たちは、生命という時間をお金に換えるという行為をして生活しているに過ぎない

結局は、生命を削って得た対価であるお金を貴重なものに交換しているだけだ

本当に貴重なものに、価値があるのか
特別ということは、価値があるのか

特別じゃない日々、私たちが過ごしている、何気ない日常にこそ、本当の価値はあるのではないか

好きな人と性交する特別もいいけど
好きな人と食事をして「美味しいね」って笑い合ういつもの日常にこそ、本来の価値は宿っているのではないか

「貴重や特別に価値がある」って教えられて、そう信じて生きてきたけど、44歳を過ぎて、好きな人と食事をして酒を呑んで楽しく過ごす日常こそが、幸せの体現なんじゃないかと

『幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだね』じゃなくて
幸せは歩いて来ない、歩いて行っても辿り着かない、だって、歩いている日々が、幸せなんだから

幸せは、目指すものじゃなくて、
幸せは、掴むものじゃなくて
幸せは、ただ気付くこと

一人でご飯を作って食べても、やっぱり味気ないから、誰かと一緒に食べたくて、それは、好きな人がいいけれど、家族でも、友人でも、同僚でも、十分に幸せである

誰かと一緒に話して酒呑んで笑って「美味しいね」って食欲を満たすことは、やっぱり、幸せだ

幸せは、特別じゃなくて、ありふれた日常の中のほんの一コマだ





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湯浅淳一
あなたの琴線に触れる文字を綴りたい。

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