タブレットの自己管理 紛失・取り違えのリスク回避術
現在、学校現場には次々と子ども一人一台の情報端末(タブレット)が導入されています。
文部科学省では、タブレットを授業だけでなく、家庭学習でも活用することを想定しています。
しかし、その管理方法は学校や自治体で明確に定まっていないところも多く戸惑っておられる教員も多いようです。
破損・紛失・取り違えなどのトラブルを恐れて充電保管庫にしまい込んであまり使わせていない方もいます。
これでは、ICT教育推進の観点からも問題があります。
機器の活用とトラブル回避を両立するためにも、子どもたちがタブレットの自己管理をできるようになることが重要で、なおかつ、教員がその状況を瞬時に把握できることが望ましいです。
因みに、私の学級では日中、充電保管庫の鍵は開けっ放しで、いつでも子供が自由にタブレットを使えるようにしています(※)。
それでも、紛失や取り違えなどのトラブルは今のところゼロです。
なぜなら、「持ち出しを自分で明示する」ことにしているからです。
タブレットを充電保管庫から持ち出す場合、タブレットのかわりにあまり使わない教科書(保健や図工など)や使い終わったノートを自分で立てるようにしているのです。
こうすることで、誰が持ち出しているか明確になり、万が一間違って他人のタブレットを持ち出した場合でも、そこに残っているのは持ち出した子の本・ノートであるため、解決までに時間を要しません。
同様の名札や貸し出し記録ノートを作ってもいいのですが、その準備や管理の手間を考えると、子どもの持ち物で行う方が圧倒的にスムーズです。
また、学校の許しが得られるなら、タブレット本体にマスキングテープで名前や印を入れておくのもおすすめです。
シールやビニールテープは跡が残りやすいので、マスキングテープが簡単にはがせておすすめです。
情報機器の自己管理ができるようになることも、身につけさせたい学習スキルのひとつです。
参考していただける方は実践してみてください。
※体育や特別教室に行くときは教室を施錠します。
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