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「*言の葉Days365*」11/23

珈琲にひと片の雲冬浅し

         森八七菜


☕*🍪*🍪*🍪*🍪*🍪*🍪*☕


「一片(いっぺん・ひとひら)」

1枚・ひときれ
平らで薄いものの一つ

(ここでは「ひと片」と詠んでいる)


「冬浅し(ふゆあさし)」
(冬の季語)

立冬を過ぎているが
寒気もさほど厳しくない
冬のはじめの気候

「かぎろひ」
(冬の季語)

日の出の1時間ほど前に
見られる陽光のこと
よく晴れて
寒さの厳しい朝に見られる

陽炎(かげろう)の語源


☕*🍪*🍪*🍪*🍪*🍪*🍪*☕

珈琲カップに映る景色を写真に撮り
インスタグラムに投稿している女性を
とあるテレビ番組で知りました

珈琲カップに映る小さな自然に
心が踊りました

ゆく雲をカップに独り占め
なんとも贅沢なひと時です


穏やかな冬の午後
森の静かなカフェで
珈琲カップに雲を
ひとひら浮かべながら…

小鳥の声に耳を澄ませると
木々を渡る風が
秋の終わりを告げているような…

師走の訪れの前の
静かなひと時を
想いながら…

先日冷え込んだ朝

見慣れた街が
黒く影絵のように見えて
ないはずの島が
街の向こうに見えました
雲がそう見えたのでしょう

海は陽の色に染まり
街は頑なに
染まることを受け入れず

ゆえに美しい
「かぎろひ」が立ちました


「自然」とは
「偶然」と「突然」
の中にあるモノ

そんな風なモノなのかもしれません

冬浅し
素敵な週末を‥‥☘
        深謝


☕ 参考資料 🍪

「美人の日本語」
山下景子著


写真
港街神戸を望む


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