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#私の作品紹介
トム ④水仙の家 ー再び冬そして春 (最終話)
例年より長く続いた夏がやっと過ぎた。
猫の視線だけはひんやりー。
SNSに着信があったとき、私は膝で喉を鳴らしている猫を撫でて冬の訪れを満喫していた。
友人が送って来たのは、痩せて表情を失くした柴犬の写真だった。
新しい飼い主を探しているのだという、つまり今現在のその犬の様子なのだった。
息を詰めた。膝の上の猫に拠り所を求めると猫は手を舐める。
電話をした。
友人は、この犬の名
例年より長く続いた夏がやっと過ぎた。
猫の視線だけはひんやりー。
SNSに着信があったとき、私は膝で喉を鳴らしている猫を撫でて冬の訪れを満喫していた。
友人が送って来たのは、痩せて表情を失くした柴犬の写真だった。
新しい飼い主を探しているのだという、つまり今現在のその犬の様子なのだった。
息を詰めた。膝の上の猫に拠り所を求めると猫は手を舐める。
電話をした。
友人は、この犬の名