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「世界のために自分を大切にする」能登の瞑想会
今年1月に発生した能登半島地震の復興を支援するために、合宿型のグループ瞑想会がおこなわれました。日程は9月13日(金)〜16日(月・祝)、会場は七尾市の「ふれあいセンター山びこ荘」。超越瞑想(TM)の上位テクニックである「TMシディプログラム」を実践する人々が、日本各地から集まりました。
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なぜ瞑想が復興につながるの?
「でも、なぜ瞑想が復興支援につながるの?」と不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。世の中にはたくさんの瞑想法がありますが、私たちがおこなう「超越瞑想(TM)」は、グループで実践することにより、それをおこなう人だけでなく、周囲の環境にも肯定的な影響を及ぼすことが科学的な研究で明らかになっているのです。それは、『マハリシ効果(1%効果)』と呼ばれています。
『マハリシ効果(1%効果)』
都市人口の1%以上の人がTMを実践することで、その都市全体に肯定的な影響が生み出される現象のこと。さらに、TMの上位テクニックである「TMシディプログラム」の実践者であれば、都市人口の√1%の人数でその都市全体に肯定的な影響を広げることが可能。(√1%効果)
TMシディプログラムに関する研究論文
今回の合宿の目標は、七尾市の人口の√1%(22名)以上の人数でグループ瞑想をすること。結果、その目標は毎日達成され、9月15日の午前中には被災地の6市町(七尾、輪島、珠洲、能登町、穴水、志賀町)の人口の√1%である34名を超えた、35名でグループ瞑想をすることができました。
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懐かしい修学旅行のように
会場の「ふれあいセンター山びこ荘」には個室はなく、参加者は男女に分かれて大きな和室におふとんを敷いて泊まりました。まるで、懐かしい修学旅行のようです。洗面所やトイレ、お風呂も共同で利用し、食事の時間は食堂に、ミーティングの時間はミーティングルームにみんなで集まります。熟練した瞑想者の共同生活はとても調和的でした。
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自分を大切にすることで世界を大切にできる
TMは短い時間で深い休息を取ることができるテクニックですが、こうした合宿のコースでたっぷりグループ瞑想をおこなうと、自宅で一人で瞑想をしている時よりも、たくさんのストレスを解消することができます。また、今回は山の中でWi-Fiが使えないこと、大部屋に寝泊まりしているということから、自動的にデジタルデトックスができたのも良かったです。夜は22時消灯なので、睡眠時間もたっぷり。食事は昼と夜の2回、近隣の農家のお母さんたちが作ってくださいました。その美味しいこと…やさしい味に身も心も満たされました。
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こんなふうにのんびり過ごしている私たちは、傍目には復興を支援しているようには見えないかもしれません。しかし、自分を大切にすること(瞑想すること)で世界を大切にできるということは、最初に述べたとおり、科学的に検証されていることなのです。
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最終日のパーティでは、合宿での体験や今後の生活での目標を一人ずつシェアします。「自分の住む地域でもグループ瞑想会を開催したい」「インストラクターの養成コースに参加したい」など、すばらしい目標が次々と発表されました。そして、とりわけ印象に残ったのは、2016年の熊本地震で被災された方のお話でした。
「震災は確かに試練だったけれど、思い返すと悪いことばかりではなかった。知らない人とも助け合い、それまで関わりのなかった人との良い関係も生まれました。今はまだ早いかもしれないけれど、能登で被災された方たちに、『笑える時が来るよ』と伝えたいです」
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恒久的なグループの確立を目指して
私たちの次の目標はグループ瞑想会を続けていくこと、そして日本の人口の√1%である1200人の恒久的なグループを確立することです。なぜなら、グループ瞑想によって環境に肯定性が高まっている最中にも、局所的には否定的な出来事は起こりえるからです。以下のチャートの通り、人口の√1%の人数でのグループ瞑想を維持すると否定的な出来事が減少していきます。ですが、グループが維持できなくなれば、また否定性は増加していきます。ですから、一緒に瞑想をする仲間はたくさんいたほうが良いのです。
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TMとTMシディプログラムをおこなうグループの規模を青い線で示し、米国のストレスの8つの指標を異なる色の線で表し、米国のストレス指数(8つの変数の平均)を赤い線で示す。この図は、米国の人口の√1%の人数(臨界閾値)が、TMとTMシディプログラムをグループで実践するとき、米国の幅広い地域で否定性が減少するという相転移を示している。グループの人数が大幅に減少すると、この傾向は逆転した。
この記事をお読みくださった方の中には、寄付や署名、ボランティアなど、より良い社会のための活動をおこなっている方もいらっしゃるかもしれません。もし、みなさんが今おこなっている活動の中に「自分を大切にすること=瞑想」を加えていただけたら、これほどうれしいことはありません。いつかみなさんと瞑想会でお会いできるのを心より楽しみにしています。
能登半島地震と豪雨の被害に遭われたみなさまに心よりお見舞いを申し上げます。