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【詩】左心臓にまち針が刺さる頃

ルシフェルが心臓を半分くれよと囁く

僕はくれてやらないと断固拒否

ルシフェルが心臓にまち針をチクチクと刺してくる

せっせと一本一本抜いていくけれど

ルシフェルがニヤケ笑いしながら追加まち針

いつか心臓が壊れるんじゃないかと悲鳴を上げる

それは失恋のような類のものではない

僕はルシフェルと一緒に暮らしている

そろそろ出ていけよと怒鳴りつけてみても

まち針をチクチク刺してくるだけだから

ルシフェルを飼い慣らすためにスルーする

そう

僕に必要なのなスルースキル

僕はルシフェルの正体を知っている

ルシフェルは僕の右の心臓

月を眺めながら煙草をふかす

神様が泣いている

永遠の意味を知りたいなら地獄へおいで

希望と光が終わる前に派手に花火を打ち上げよう


#詩 #現代詩 #自由詩 #眠れない夜に #私の作品紹介



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