朝、新聞をとりに玄関のドアを開けてびっくり。眼の前の南天の木の下に 大きな、灰色のカエルがいた。目のふちが黄色で、じっとこっちを見ている。 え、え、うそ!本物のかえる?」うちわみたいに大きなカエルです。あまりびっくりして玄関脇の子供椅子にドシンと尻もちをついてしまいました。 「置物じゃないよね。時々大きい兄ちゃんがいたずらするから・・・。もっとよくもようと近づいてみましたが、カエルはまばたき一つしません。なんかこわくなってきました。 「新聞を取ってきてからもう一度確か
父さんの脳みそはゆらゆらしてると僕は思う。それで僕らもしょっちゅう脳みそをゆらゆらさせられてしまう。 台風がやってきて僕らの屋根のてっぺんが飛ばされてしまった。で、となりの雨樋をこわしてしまった。隣のおばあさんは八十才くらいで一人で住んでいる。母さんが誤りに行って弁償がどうのこうのとやりとりしている最中だ。父さんもでかけて行って話に加わった。でもうちのおばあちゃんは、 「何も二人で行くことはないね、私なら一人ですむことだ」とぶつぶつ。 なんでおばあちゃんは怒っているのだ
学校帰りにギャングな友達がいつもの悪さを始めた。上段の田んぼからぶら下がっているいくつもの氷柱に石当てっこするのだ。当たると氷柱はカラカラとくずれ落ちる。なかなか当たらない。順番に投げる。ユニアの順番が来る前に、 「こら、何度言ったらわかるんだ!今日こそは捕まえてやる」 庭先で見張っていた権蔵さんだ。 田んぼに着く前に皆は蜘蛛の子を散らすようにてんでんに逃げて行った。 ユニアは足がすくんでしまって早く走れない。 「へっへ、ユニアのやつつかまるぜ!」 あっという間にもう姿も
夏近くになって能願はすこし年上の友達と夜鴉の卵を取りに行った。卵は家に鶏の卵があるから欲しくはなかったが、夜鴉の卵がどんなものか興味があった。池の上にある小高い木の上にあるらしい。能願は池の反対側から見ていた。鳥も考えたものだ。池に張り出した枝に巣を作るなんて。なんで取るのかな。食べるのかな。ワイワイ言って登っているはずなのに、なぜか池の上はしーんとしていた。不気味だった。嫌な予感だ。 しばらくして2人、木からおちてしまった。やっぱり。落ちた2人はこっちに泳いで来ると思
車道まで4、5段の石段をヤギは足を突張ってどうしても降りようとしなかった。道路では小型トラックが待っていた。ヤギは何回子供を生んだかな。そのたびに家族は山羊乳を利用してきた。おばあちゃんが柿の木の下で山羊乳を絞る。やぎは嫌がりもしないでじっとしている。残りを仔ヤギがもらう。本当は乳は仔ヤギの物なのに。 で、もう乳がとれなくなるとすぐにと殺行き。そんなひどいことがあるのだろうか。でも、村では普通のことなのだ。業者が車でやってきて連れていってしまう。でも不思議なこともあるも
痩せる 娘に金を残す あああ 宝くじがあたりますように 長く泳げるように
はじめまして。ジュンです。初めてのブログでドキドキします。皆さん温かい目で見守っていただけますと幸いです。よろしくお願いします。