無駄の研究 はじめに

 かなり自分を追い込んで連続でnoteを書くことができました。
 そのごほうびとして少し真面目に広く深く書いてみようと思い立った次第。書き続けるためには書きたいことを書くに限るということで・・・。ニワトリとタマゴの話のようだが、何が先に立つかというのはさほど問題ではないのかもしれない。
 読まれない前提でモノを書くというのは、自己満足であること以上に非常に謙虚で傲慢な行為ではないかということに気づいたのはとにかく書き続けた結果なのだろう。読み返してみるとなかなか悪くないものもある。これらはいずれリライトする材料となってくれるだろう。どうしようもない駄文をあるのだがそれにすらアイデアの欠片を感じてしまうから不思議だ。ナルシストなのだろうか?アホなことを言っている場合ではない。紙幅を無駄にした。そう無駄である。

 子どもを観察していて思うことはとにかく無駄であるということなのである。
 それはおそらく注意深く観察しなければ感知できない。表面的には無駄なことやってるな、ぐらいの感覚とは違う種類です。探偵ガリレオが子どもが嫌いな理由としてあんなに非論理的な生き物はいないと評するくらいに、医者が患者として最も嫌な相手に子どもを一番にあげるほどに、です。非常に論理的な人間からも、お勉強ができる人からも嫌われる「ひとかたまり」というのはそうあるもんではありません。
 子ども文化という言葉がありますが、それとも違う生得的且つ文化的な側面、そして日常と非日常をも併せ持つ そうした観点としての無駄が明らかに存在するということです。しかもそれ自体は子ども時代としてのかなり長期にわたっており、下手をすると大人になってからも子ども特有のそうしたツッパリ感覚や幼さを残したまま過ごす人間もいるわけで、良い悪いを別として、かなりの射程の長さを持つわけです。こうした子どもらしさは性格や個性にとどまらない三つ子の魂百まで、3歳では遅すぎる、を示現するという側面も持ち合わせています。
 さりとてなんでもかんでも詰め合わせるつもりはありません。もし語るほどの価値がなくなり、骨組みとして矛盾してくれば潔く撤退してもさほど困らないだろうということもあります。NOTEの気軽さとして。

 教育にまつわる無駄をスタート地点にして、さまざまな視点から分析して結集し、教育や子育てに活かしてみたいと考えたわけです。いつものnoteの如く終着点は決まっていません。本来こうした書き方で論文を書くことはないのでしょうけれども、連続でnoteを書いてきた経験を活かしてみようということです。連続でありながら連続性はない、連続性はないけれど論理的な進行と深化がある、とにかくワンテーマで書きたくってみてはどうだろう?自分を追い込んでどれほどの革新性と論理性を持った価値ある言語化ができるかということです。その価値は残念ながら私にとっての価値なので、一般化して広がりがあり世論をつくっていくことにはなりません。マネタイズはないということです。noteさんごめんなさい。そうしたことも狙ってはいない。ただただ自己満足の産物にすぎません。それが評価されるかどうかは、事後性です。結果論です。

 さてそのとっかかりとして、無駄とは何か?ということです。この定義自体にさほど意味はなく、たぶん書いていくうちに拡張や研磨を伴うであろうことが確実ですのでさしあたって決めておきます。無駄とはだれかによって有益ではないと認識される事象であるということです。
 まずここから解るのはその事象というのは誰かにとっての批判、否定の対象であるということです。少なくとも心地よいわけではない。その場には大なり小なり摩擦が生じるわけです。ただそれだけであるとも言えないのがこの事象の難しさということになります。人は無駄であるとわかりながら焚き火をして、無駄であると解りながら学問を探求するからです。そこには固有であれ一般的であれ文化的であれ、それはさておき「無駄と承知で」という価値観に基づいて行動するという矛盾関係があります。
 ここで哲学的な価値観が邪魔をするのですがそれは後で触れることとして置いておきます。
 
 一点確認しておきたいのは、「無駄学」や無駄を省くビジネス書のように無駄は省いてライフハックするという話ではありません。無駄と向き合い無駄を活かすという前提であるということです。そのために無駄を探します。集めます。突き詰めますということ。今の教育現場は無駄とそうでないことが非常にみえにくくなっている。それは無駄なことが必要なこととは同義になっていないのと同時に、本当に要らないことが無駄として認識されていないところが問題だということだ。
 
 これらをきちんと言語化、分類、集積、俯瞰するための自分を追い込むプラットホームとしての役割をnoteにしてもらおうということです。どこまでやれるかな?

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