読書日記2024年7月16日〜8月17日
和歌山日帰り旅
毎週楽しみに聞いているポッドキャスト番組があります。和歌山市の本屋さんが喋っている番組なんですが、いつか和歌山に行ってみたいなと思っていました。平日に1日空いたので思い立って行ってきました。シネマ203という席数10席ほどの映画館でヴィム・ヴェンダース監督の『アンゼルム』というひどく美しい映画を見て、グリーンコーナーという名古屋でいう寿がきやみたいな店でワンコインランチと抹茶ソフトを食べ、和歌山県立近代美術館は休館日だったので外から眺め、幸福湯で和歌山でかいた汗を流して帰ってきました。
サルバトール・プランセシア『紙の民』
そのポッドキャストで紹介されていた小説です。作者が3年間『100年の孤独』のみを読み続け構想を得た小説らしいです、文庫化された『100年の孤独』が人気すぎて手に入らない方におすすめされていました。作者と登場人物が争うというたのしい設定の小説です。なにも知らなかったらその設定に気づかないかもしれません、作者はメキシコ出身とありますが、訳が藤井光さんなので原書は英語で書かれていたのかなと思います。結構さっと読めたのですが、完全に理解ができたかというと不明です。少しおいてもう一度読んでみます。あと、カバーが折ってあり広げるとA3サイズになります、かなり凝った作りです。手触りもいいので置いておきたい小説です。
コーマック・マッカーシー『通り過ぎゆく者』『ステラ・マリス』
日本では2024年3月に出版されたコーマック・マッカーシーの遺作。発売後すぐに購入したのですが、なぜかすぐ読むきになりませんでした。本が分厚いのとなんとなく難解な感じがしてかもしれません。しかし、読み始めると面白くてさくさく読めました。ただこちらも理解できたかというと、どこが面白かったか説明できないところがあります。すこし置いてもう一度読んでみます。
北杜夫『木精』
北杜夫の小説は全部ではないがだいたい読んでいると思います。この作品は『幽霊』という作者の幼少期の思い出をもとに書かれた小説の続編にあたります。作者のドイツ留学と日本で夫と子がいる女性との恋愛を交互に語っています。女性との思い出がものすごく真実味がありどこまでが真実でそこまでが創作なのか、その境目があいまいで読者は北杜夫の世界にハマっていきます。
チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ』
とにかくアルコールを摂取しつづける物語でした。禁酒したい人向けの小説です。チャールズ・ブコウスキーさんは本当はまじめは方だと思います。彼は不当に搾取してくる経営者に対抗しているだけなのです。チャールズ・ブコウスキーには『郵便局』という彼が郵便局で働いていた経験をもとに書かれた小説があります、次はその作品を読んでみます。そうすれば彼がまじめな人であることがはっきりわかるでしょう。