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「できない」で終わらせない家庭を目指していく【子育てエッセイ】
第二子くんは小麦と卵のアレルギーを持っている。
普段の生活の中では、そのアレルギーに配慮して「おやつにクッキーは食べない」「外食はしない」などと家族全員で制限をかけることが多い。
それがアレルギー児がいる家族として当然だと思っていたし、健康を、命を守るために仕方ないことだと思っていた。
でも、このクリスマスシーズンにちょっと考えが変わった。
去年作った無印良品のクッキーで作るお菓子のおうちのセット。
今年もどうしても作りたい気持ちが諦められなかったことがきっかけ。
でも、もちろんこのキットはクッキーが使用されているので小麦をたっぷり使われている。第二子くんと一緒にはできない。
いつもなら、家族みんなが楽しめる方法を優先して、「今回はやめておこう」と諦めるところ。
でも、私が作りたかったし、第一ちゃんもキラキラした目で「つくりたい!」と話すのを見て、私はふと思った。
「全部を第二子くんに合わせる必要はないんじゃないかな?」
もし、仮に私が小麦や卵のアレルギーを持っていたとして、親がそのためにいろいろ配慮してくれるのはありがたいと思うだろう。でも、そのせいで「これができない」「あれは我慢しよう」とたくさんの選択肢を諦めていたことを知ったら、自分のアレルギーを恨むかもしれない。
少なくても、アレルギーのある自分を愛せない。どこかネガティブな存在に感じてしまう。
子どもたちには、自分の生まれつきの性質や状況に向き合いながらも、自分自身を愛してほしい。
「やりたいこと」を見つけたら、それを叶える方法を考えてほしいし、諦めてほしくない。それを家族の中でもできる環境を作りたいと思った。
だから今回は、第二子くんはパパとお出かけ。楽しい時間を過ごしてもらって、私は第一ちゃんと私の2人でお菓子の家作りをした。
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卵ぼーろをたくさんのせたお菓子のおうち。
最近、製作遊びが好きな第一子ちゃんにはとっても楽しいひと時だったみたい。2人で夢中になって、卵ぼーろでおうちをデコレーションした。
他にもカラースプレーやグミもあったので、それとなく勧めてみたけど、卵ぼーろ一択で「ずっとたべたかったんだ」と言っていた。
保育園のない土日しかお菓子は食べられないのに、いつも第二子くんに合わせてアレルギーフリーのお菓子ばかりだったことを振り返り、胸がきゅうっと切なくなった。まだたったのい3歳。それでも我慢していたんだね。ごめんね。ありがとうね。
第一ちゃんが卵ぼーろをふんだんに使ってできあがったお菓子のおうちは、シンプルな色合いだけど第一子ちゃんの「好き」がぎゅうっと詰まっているかんじがした。
今回の経験で思ったのは、「できない」で終わらせないって大事だなということ。
もちろん、家族全員が楽しめる選択肢を取ることも多いけれど、それだけじゃなくて、第一子ちゃんの願いも第二子くん希望も、パパやママの気持ちも「どうやったら叶えられるか」を考える。
周りから見たら、ちょっと大変そうな家族かもしれないけど、今回みたいにどうしたらみんなハッピーにやりたいことが叶えられるかを考えるのは楽しかった。
工夫を重ねたり、手間をかけたりして、やりたいことを叶えていくことで、子どもたちにも「自分の気持ちを大事にしていいんだ」と思ってもらえたら嬉しい。アレルギーがあっても、なくても、ね。
明日もいい1日になりますように。
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