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マネージャーの仕事って何?「BリーグとJリーグを比べてみました」

プロチームのマネージャーにはどんな人がいるのか。
JリーグとBリーグについて、クラブの公式HPにおけるスタッフのプロフィールを参考に調べてみました。
Bリーグは2024-25シーズン、Jリーグは2024シーズンの情報となります。

Bリーグ・Jリーグのマネージャーを比較

対象者は、
Bリーグ(B1・B2):

  • マネージャー(ヘッド・サブ・アシスタント、通訳兼任)を含む

  • 通訳専任、GM、エキップは除く

Jリーグ(J1・J2):

  • マネージャー(チーフ・ヘッド・サブ・アシスタント、通訳兼任)を含む

  • 主務、副務を含む

  • キット、用具、エキップ、ホペイロ、通訳、GMは除く

サッカーについては、知識が足りないためマネージャーや主務・副務といった肩書でも、実際にはキット・ホペイロ業務をしている方もいると思いますが、クラブHP上の肩書で対象者を選んでいます。
また、「主務・副務」という肩書はBリーグでは馴染みがないんですが、サッカー特有?あるいは体育会系の大学ではよく使うんでしょうか??

各クラブのスタッフ紹介ページで、マネージャー系の裏方スタッフの情報が記載されていない、また年齢・経歴等の情報が無いクラブがいくつかあったので、完璧なデータではありません。
Jリーグでは浦和レッズやいわきFC、Bリーグではアルティーリ千葉はコーチ系のスタッフのみの記載でした。
シーズン中の異動・移籍もゼロではないかと思いますが、あくまで記事作成時点(2024年10月)の情報です。

マネージャーの年齢

ざっくりと両リーグとも似たような分布です。
20代スタッフの割合はBリーグが多く、Jリーグは35歳以上のスタッフの割合が多いという結果になりました。

数年前にサッカー業界のマネージャーさん達と話をさせてもらった時も、その年齢層の違いに驚きました。
Bクラブでは裏方スタッフの中で最年長であることが幾度かあった僕と同年代の方が、当時所属していたJクラブのマネージャー陣では最年少だと。

Jリーグには同じクラブで20年以上マネージャー業をしている方もいるようで、歴史と文化の差があります。
マネージャーという役職の地位はJリーグの方が高いのかも。隣の芝生は青いだけかもしれませんが、この職業に対するクラブの理解が高いのかもと想像します。
また、収入の差もあるのかな。30、40、50と年齢を重ねても続けられるだけの収入が得られるのかもしれません。
サッカーとバスケでは事業規模が違うので、収入の差はマネージャーに限らず選手やフロントスタッフも同じく差があるでしょう。
あくまで想像ですが。

BリーグのクラブHPはスタッフの情報が充実しています。
名前、出身地、生年月日、出身校、経歴など裏方スタッフでも詳細な情報が記載されているクラブが多いです。
女性が多いためか、生年月日など公開していないクラブもありますね。
BリーグのHPは全クラブ同一仕様なので作りやすいからなのか、あるいは選手・スタッフの数がサッカーの半分程度なので、HP上で発信する情報量の差による影響もあるでしょう。
マネージャーがベンチ入りするバスケと、そうでないサッカーの露出度の違いもあり、認知度はバスケの方が高いかもしれません。
試合でベンチに座っている人を見て「あの人だれ?」と思い、「ホームページを見る」ため裏方スタッフに関する情報の需要が多いのかも。

男女比

Bリーグ

男女比をグラフにしてみました。Bリーグは女性が多い
バスケ特有の割合なのか、Bリーグでは女性の現場スタッフが活動していることは普通なんです。大学のマネージャーからプロに入るパターンが王道で、Bリーグ誕生以降は専門学校からプロチームに加入するスタッフも増えてきており、肌感覚としても女性が多い結果は納得です。

驚いたのはJリーグの比率↓

Jリーグ

Jリーグのマネージャー系の役職で女性はゼロなんです。これは驚きました。
サッカーは学生カテゴリーから男女比が違うんですかね。
文化の違いなのか、業務上の都合なのか、あまりに特徴的な結果となったので気になります。

ちなみに、、
プロフィールに性別は書かれておらず、あくまで僕の主観での判断ですし、Controversialな話題を持ち出したいわけではありません。

最後に

今回は、JリーグとBリーグのマネージャーさんを年齢をベースに比べてみました。
在籍年数や移籍動向、出身地や出身校などキャリアを深掘りしてみたいですね。
Jクラブで働いていた方から聞いた話で、各クラブのとある役職のスタッフ全員が参加するLINEグループがあり、オフになると退団・移籍などの情報を共有しあい、就活・マッチングするなんてこともあるようです。

僕自身も現在のベルテックス静岡で6チーム目なんですが、リーグ内の各クラブ間でスタッフが1年契約で移籍を繰り返す状況を「サブスク」と表現するなんて話を聞いて、「言い得て妙」だなと納得してしまいました。

話がそれましたが、
noteでの発信を続けていく中で、自分自身どれほどマネージャーという職業にこだわりがあるのか改めて気づかされます。
学生時代にマネージャーの経験は無く、マネージャーを目指したことも無く、そんな職業があるとも知らず、運よくたまたま出会った職業なんですが、非常に中毒性のある仕事です。

情報量が少ない裏方のポジションではありますが、note読んでますと声をかけてくれる同業者がいたり、マネージャーを目指しているという学生さんから連絡をもらったり、ニッチですが確実に需要があると感じています。
声かけていただけると非常にうれしいです。ありがとうございます。
まずは、知ってもらうこと。
これからも発信を続けたいと思います。

この記事が参加している募集

プロバスケチームのマネージャーを知ってもらいたい。 何でも屋さんと言われる裏方のお仕事を語ります。 チームマネージャーの認知度・価値向上を目指して発信します。 全国のマネージャーにリスペクトを、マネージャーを目指すあなたに勇気と知恵を与えたい。