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日本史の先生
私が高校生の頃(また随分昔の話ですが)
年は当時、40代くらいだったと思うんですが、身長もあり、体格もガッチリした日本史の先生がいらっしゃいました。
とても、楽しい話をされる先生で、体格が大きいからか、声も大きく、太い声は隣の隣の教室まで、聞こえる先生でした。
しかし、すごく声が大きく響くのに、なぜか眠くなるのです。
私だけかと周りを見回すと誰もが“船を漕いで”います。
その大きな声が教室内に響き渡り、反響して眠くなるんだろうとみんな言っていました。
それでも必死になって先生の授業を毎回聞いていました。
ある時、その先生は、
「俺の授業は、眠くなるのだそうだなぁ。
それも、大きな声がいかんらしい!
だからこれからは、小さい声で、授業をしようと思う❗️」
と、宣言して、授業を始めました。
最初はそれこそ小さくて、聞こえるかどうかの声で、トーンもいつもより、高い声で、可愛く話していたのですが、段々、日本史に対する『愛』が、炸裂し始め、興奮してきた先生は、いつもの大きくて、低くて、響く声で授業をしてしまい、案の定、みんなウトウトしてしまいました。
思うに、先生の声は、“オペラ”のような響きがあるのです。
きっとそのトーンが眠気を誘うのだと思いました。
その先生は正月に天皇参拝を毎年するのが決まりで東京に出たら、正月東京にいる我が校のOBを訪ね周り、一緒にお酒を飲むのを楽しみにしている、ちょっとお茶目な先生でした。
「雲子」さんの記事を読んでいてその先生を思い出しました。
ありがとうございます♪