父の車で初めてのドライブ旅行
私が幼稚園の頃(昭和43年)それまで中型スクーターで、母と毎日会社に出勤していた父が、車を買いました。
トヨタの「パブリカ」色は茶色でした。
中古での購入だったようです。
パブリカ700デラックス
(UP10D型)で、2ドアセダンの車でした。
今、思うととても可愛らしい車でしたね♡
その車を購入して初めての夏、家族4人(父、母、祖母、私)で、宮崎にドライブ旅行をしました。
その事はよっぽど嬉しかったのでしょう。
小学生になった最初の夏休みの作文にその事を書いていました。
自家用車に乗って旅行をすることは当時、とても貴重な出来事だったのです。
夏休みです。暑いのですが、当時の車にエアコンなどありません。
窓を開けて外の風で涼む事しか出来ませんでした。
その為、前の座席の窓には三角の回転できる窓が付いていて、外の風を効率よく車内に入れることができました。
サスペンションも硬く、おまけに道路も当時は悪路が多く、上下にガタガタ跳ねるような乗り心地で、あまり良くなかった記憶があります。
それでも、初めての遠出のドライブ!
窓からの風に打たれながらフェニックスが植えられた道を走り、南国宮崎に行きました。
宮崎では、グラスボートに乗りました。
船の底がガラスになっていて、海底が見える観光船です。
自然で、初めて見る南国の海は、珊瑚があり、大分の隣の県とは思えない海の様子でした。
係の人が、虫網のようなもので魚をすくうとそこには熱帯魚が入っていて、縞模様の魚はとても綺麗でしたけど、ビニールに入れてくれたその魚を持って帰る事はできそうになかったので海に返してあげました。
市内に着いて「こどものくに」に寄りました。
今もあるようです。
遊園地の様な記憶があるのですが、「らくだ」に乗った事を覚えています。
「馬」は乗ったことが無いので、「らくだ」が凄く高かったのはどうかと思うのですが、「ふたこぶらくだ」のこぶの間にのるようになっていて、ぐるっと回るのですが、海沿いの綺麗な景色を高い所から見下ろしながら揺られた記憶は良く覚えています。
あと、「青島」に行き、“鬼の洗濯板”と呼ばれる海岸線を歩き、
「サボテン公園」(現在は廃業)にも行きました。
宮崎市内の「大淀川」沿いの宿に泊まり、また、車のドライブで帰りました。
帰っても、何かと家族で行った『宮崎』の事は家族団欒の話題になり、それで今でもよく覚えているのでしょう。
楽しい旅行でした。