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だんだん低くなる高所恐怖症

私は、「高所恐怖症」です。
高い所はとても苦手です。
高いところでは、足がすくむという普通の反応が起こります。
私のすくむという感覚は、足の血が逆流する感じです。
昔、近くの遊園地で、「回転ブランコ」というものがありました。
大きいブランコなのですが、下には人が立つと腰辺りまでの柵でできたゴンドラが付いていました。(今は柵で囲まれていて、安全になっているようです)4人まで乗れるのですが、動力がある訳では無く、人力で、漕ぐブランコでした。
時間が決まっていたので、その間スクワットのように漕いで、上手く漕げると回転できるというものでした。
今思えば、安全性など無いに等しく、ゴンドラから飛び出せば、物凄く危ないものでした。
(今でも“トップスインガー”とか“スーパースインガー”とか言ってあるらしいです。昔より、随分安全性を高くしているようです。)
中学、高校とその遊園地には遠足で、行っていて、友達と2人、息を合わせて制服のスカートがめくれるのも気にせず回転させていました。
最高、30回程回転させたことがありました。
もう、降りた時はガクガクフラフラでした。
この、「回転ブランコ」回転間際、ゴンドラが頂上のところら辺で、止まるのです。高さでいえば、50m以上はあったと思います。

そこからの墜落。
その、瞬間に「高所恐怖症」が起こります。
なのに行くたびにブランコに乗っていました。
足がすぐみながらバカみたいに回転させていました。

毎回手に豆を作っていました



大人になった時、仕事で別府の街並みを撮影するのにカメラマン助手をする事になりました。
普通、山の上から撮影するのですが、その時は、高台にあった大きなコンクリートの貯水槽の上からでした。
高さは10m程(約3階くらい)だったと思います。
見ると、円柱状の貯水槽の外側に梯子に、落下防止の輪っかが付いていました。

こんな感じの梯子


私はカメラマンの後を三脚を背負って登りました。
高いところを登っていると、不思議と下りの事を考えてしまいます。
『また、この高さを下らないといけないんだ。』です。
足がすぐみながら、登った先は、柵もない丸く広い少し外側に傾斜が付いている貯水槽の上でした。
怖くて四つん這いで仕事をしました。
景色を楽しんだ記憶がありませんでした。
2度とこんな仕事が来ても受けまいと後悔の中、撮影は終わり、また、下りになりました。
下りの一歩も怖いものです。
下りながら、高層ビルには住みたくないとかばかり考えながら降りました。
そのくせ、子供の頃のアパートは3階でした。


去年の正月、家で丸い椅子に乗って、天袋から物を取ろうとして落ちました。

骨折したのです。それから辛い日々があり、
高いところが益々、ダメになりました。
(骨折は治り、四十肩は随分良くなりました)

今や、椅子の上も怖くなりました💦






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