エッセイが好き
子供達が小学生の頃、色々な文学作品を集めた本が出ていて、子供達に混じって読んでいました。「三、四年生の本」とか、「6年生用の本」とか、中でも『齋藤孝』先生監修の「イッキによめる!名作選」シリーズは家族中で、読み回していました。
誰もが知っている短編の名作を子供達の発達状態に合わせて、1本10分程で読めるよう抜粋しているものです。
「夏目漱石」「芥川龍之介」「宮沢賢治」「重松清」「村上春樹」「さくらももこ」などなど、昔の人から最近の人まで入門編といった感じです。
私個人としても、読んだことのない作家さんの事がわかって、新たな世界へと導いて貰いました。その中で、気に入ったのは、「池部良」のエッセイです。
「池部良」って知っていますか?
昔のイケメン俳優です。
原節子との共演の「青い山脈」で、ブレイクして、カッコいい役者として活躍しました。
その彼は、戦争に行って、過酷な経験をしています。南方の戦場に行く途中も、船を撃沈され、サメのいる海をさまよい、助けられるも、南方の島に送られ、食べるものも無くまさに死と隣り合わせの経験をしていました。
それででしょうか、何冊か、エッセイを読んだのですが、イケメンのイメージとはかけ離れた、食べ物の話ばかり、、、、
そのギャップが、親近感を持ち、楽しく読みました。
あと、とても好きな人は、「向田邦子」です。
本業は脚本家で、『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『阿修羅のごとく』など数多くのヒットドラマを排出しています。
「イッキによめる」では『字のない葉書』というエッセイが載っていました。
彼女も食べ物の事をよく書いていて、戦争中の事など食べ物のなかった時代をよく表現しています。
最近、ふと入った本屋で、向田邦子さんのエッセイ本を見つけて買いました。
久々に読んでいると、時代を超えて共感させられました。
新刊ではなかったので、いかに最近本屋に行ってなかったか思い知らされましたけど!
また、プロのエッセイに、文章の書き方を教わった気がします。
そんなエッセイが書けるようになりたい‼️と、思わせるエッセイです。