小鳥たちのためのケージ
無、静寂、偶然
小鳥、鳥籠、籠=ケージ。
この言葉であたまに浮かぶ曲
─── 4'33"── John Cage(1952)
実験音楽、哲学、ミニマル、ノイズ界隈
あるゆる方面から語り尽くされてる
ジョン・ケージの作品。
1973年にボストンの街中で演奏された
ジョン・ケージ 本人のパフォーマンス。
のちに演奏やネタにしてるのは
星の数ほどあるけど
これは偶然出会って感動ものの
本人演奏動画。最高のお気に入り。
この感じ、もうあれですよね
フィールドレコーディング。
ホールで堅苦しくやってるのより
個人的に断然こちらです。
本人がここでやった意味もふくめて。
(できれば当時の録音機材もしりたい)
そんなこんなで、ひさしぶりに
読みました。
ジョン・ケージとダニエル・シャルルの
リアルな対話形式で、音楽だけではなく
禅や思想にまで緊張感ある対話が続く。
哲学書のようにもかんじるけど
スピード感も、逆に間のとり方も
彼のことが、わかった気になってしまう。
自分にとってはそういう本
そうやって何度も手にとってしまう。
言葉や作品だけでは、人ははかれない。
だから、わかったふりもしたくないので
4'33"=273秒数えながら
目を閉じて、耳をすまして
枕ととのえて、寝ようとしてみます。