掛詞から縁語へと|俳句修行日記
師匠の俳句はダジャレばっかり。先日、ソレは俳句じゃないと言う人がいて、反論できずに困り果てた。現代俳句では、掛詞さえも避けるという。
「和歌が命脈を保ってきたのは、掛詞の恩恵によるところが大きい。それは、短詩の表現幅を広げるとともに、遊戯性をも付与してきたんじゃ。じゃから、俳句の前身とされる俳諧では、『賦物(ふしもの)』としての言葉遊びに用いられることもあった。」
「しかしな、遊戯性が高度化すると、一般人には理解しようのない芸事に成り果ててしまうもんよ。そんな中にやって