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旅のこと、食のこと

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イタリア滞在期(2022.10~)を連載中です。イタリア料理、ナチュラルワイン、日々のこと。エッセィ。
不定期連載。実験的に始めます。買い切り。
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記事一覧

近況(2024年11月14日)

「どんな音楽をふだん聴くの?」 イタリアで、おそらく異性として好意を向けかけてくれている方に質問されて。「(返答のパターンをいくつも浮かべた末に)ピアノがある曲が好き」と答えた。 楽器が弾きたいな、と感じながらもう2年も経つ。 さて、住む場所と職場が変わりました。イタリアとスロヴェニアの国境沿いの山の中 Luseveraから居を移し、今は Cividale del Friuli というフリウリ・ヴェネツィア・ジューリアの中でも古い街並みが残る小さな町に住んでいます。住民

『呪術廻戦(23)』で学ぶイタリア語

久しぶりのイタリア語コーナーです。 前回はこちら。 日本を離れてはや2年。好きな漫画のその先を知れないことが本当にもどかしい。「ダーウィンズゲーム」「新しいきみへ」そして「呪術廻戦」。 呪術廻戦はSNSで流れてくる断片的な情報で嫌々ネタバレに合いながらそれでも先が気になってしまう。 イタリア語に翻訳された呪術廻戦の存在を知りつつも、それを読めば大まかなあらすじがわかることを理解しつつも、それでも買う気にはならなかった。これまでは。日本語とイタリア語は異なる言語だから、

近況(2024年9月12日)

どうも。Mago di Impastatoreのひろしです。ネタ明かしは後半に。 近況の前に今の心持ちを少し。 故あって山を降りて1日Udineで過ごした。Citta Fieraというショッピングモールで数時間かけてエプロンを探して、モール街で新しい靴を探した。イタリアに2年もいてまともなエプロン一つ持っていないという事実に自分で驚く。靴は去年Cogneで買ったのがボロボロ。Gore-texのはずなのにびしょびしょ。自分でもびっくりしたのだけれど、大きなお店に行くと本当に

近近況(2024年8月22日)

最初にオチを書いておくと「死ぬ気でやれよ。死なないから」をやると死ぬな、です。

発酵 - 身体で感じる美味い -

イタリアに来て、日本人会ったらとよく話すことがある。 「現地のイタリア料理って、それほど美味しくないよね?」 である。 これは言葉通りの意味ではない。実際には目を見張るものも多いし、ただ単に自分の行動力不足や店選びが悪かったりすることも多い。が、それ以上に日本のイタリア料理のレベルが高すぎる。 イタリアの郷土料理を専門に扱っているお店やレベルの高いコース料理のお店はもとより、ジャパンにはサイゼリヤがある。低価格で質の高いものが食べられる点においては世界に引けをとらない

近況(2024年7月16日)

サムネはGravnerの畑。行ってきたレポ、ざっと探した感じ見当たらないから意外とマイナーなのかもしれない。 さて、2週間ごとにこうして振り返りの時間を持てているのは悪くない。この2週間のうちにもいくつか物事はあったのだけれど、まずは最近の事柄から。 フリウリでアンフォラを使ったワイン作りをしているカンティーナで有名なGravnerに行ってきた。 日本語では「グラブナー」として認識していたけれど、電話したら「グラブネル」と言っていた。Gravnerはフリウリ東部、スロヴ

近況(2024年6月25日)

前回から早1ヶ月が過ぎようとしています。 日本に向けて書こうと思ったお手紙はポストが近くになかったり、郵便局に切手を買いに行けなかったり、そもそも葉書が足りなかったりで出せそうにありません。人生ままならない。 毎日がお休みのようで、毎日が働いているような生活にも慣れてきて。「労働ってなんなんだろう」という気持ちになってきました。歴史的にも当然のことですが、いわゆる「労働」の価値観は近代的なもの。週40時間、1日8時間という制限もちょっと前まで存在せず、生き続けるためには朝

近況(2024年6月1日)

LA ALEGRAという山の中にあるアグリツーリズモに滞在して2ヶ月が過ぎた。 1月末にトリノを発って、ミラノで2ヶ月過ごして。勢いでフリウリに出てきたけれど、まさかこのアグリツーリズモに2ヶ月も滞在するとは思ってもいなかった。 滞在し続けている(滞在し続けなければならない)理由はいくつかあるのだけれど、その一つは居心地がいいからだと思う。 イタリアに来る前からアグリツーリズモ自体には興味を持っていて。日本でイタリア料理を食べているときに「ロカンダ」という宿泊施設併設の

Fontana Muraの秋

マガジンを購入すると全編(01:29)を視聴することができます。

LA ALEGRAの春

マガジンを購入すると全編(01:24)を視聴することができます。

『xxxHOLiC』とイタリア語 - Volume 5 -

イタリア語の勉強のマンネリをずっと感じていたのだけれど、たまたま滞在することになったヴェネトのお家の娘さんが日本好きで(会えてはいない)、お部屋になんと「xxxHOLiC」があるではないですか。読み始めたらもうやめられない止まらないハウスかっぱえびせん。イタリア語はわからないのにストーリーがスルスルと入ってくる。何が言いたいかがわかる。キャラクタがー喋り出す。漫画ってすごい。 語学の勉強は英語もそうだったけれど単語や文法は地道に学ぶとして、フレーズはシチュエーションと一緒に

イタリア滞在251日目・252日目・253日目・254日目

更新が滞っているイタリア滞在記です。ボンジョルノ。年始はいつも昨年の振り返りや年始の目標を立てることをここ数年欠かしていなかったのですが、日々の変化が大きくてブログどころか振り返りもろくにできていません。と言っても、今後のことを考えるために毎日のように振り返りはしてるけどね。まとまった時間がない、って感じ。 この4日間はトスカーナ西海岸のワインパーティと授業(ヴァッレダオスタ・ピエモンテ・シチリア・サルデーニャ・エミリアロマーニャ・マルケ・リグーリア・トスカーナ)です。復習

イタリア国内のチーズテイスター資格、ONAF Livello 1の記録

イタリアからBuon Natale。滞在記録が全然更新できていないのが日々の悩みの種の城です。今回は先日試験を通過したばっかりのONAFチーズテイスターコースの体験記録をまとめたいと思います。 ONAF とは Organizzazione Nazionale Assaggiatori Formaggi の略称で、ホームページには以下のように記載されています。 ざっくり訳すと といった感じ。1989年というと僕の生まれた歳よりも後なのでワインソムリエなどと比べると比較的新

イタリア滞在249日目・250日目

最新の呪術廻戦見ました?(2023年10月31日現在) ナナミンが格好良すぎて。「原作こんなだったっけ」って思うくらい製作陣の愛を感じます。省略されている描写が気になりもするけれど、まるで映画のように一瞬で終わるくらい素敵な38話でした。 さて、今回は番外編です。トスカーナのカンティーナ訪問と同じくトスカーナのアンフォラ工場見学。 月曜日:カンティーナ見学この日訪問したのはFattoria del Teso. ルッカの近く、Montecarloにあるカンティーナ。規模