日本人の先祖はユダヤ人だった?(ネタバレ含む)
ユダヤ人って
こんにちは。寒い日が続きますね。みなさんお元気でお暮らしでしょうか?二回目の緊急事態宣言も発令されて、お休みの日も巣籠もりされている方も多いかと思います。ワクチンの目処もついてきて、もう少しの辛抱という希望も見えてきました。さて、そんな巣籠もりしている関係で、わたくし読書時間がたくさんありました。今回読んだのは「アマテラスの暗号」です。歴史を題材にしたミステリーですが、正直めちゃめちゃ面白かったです。この物語は日本人や神道とユダヤの宗教や文化の不思議な共通点を探しながら話が進んで行きます。ユダヤ人と聞くと、迫害、お金持ち、黒い帽子と長い髭などのイメージが沸くかと思います。ユダヤ人の歴史は長く、紀元前2000年位からお話が始まっています。その後、エジプトで奴隷にされていた時代を経て、今のイスラエルの地に王国を築きます。やがて王国は二つに分裂し、その後北イスラエル王国は崩壊しアッシリア捕囚となります。しばらく後に南ユダ王国も崩壊し、バビロン捕囚となります。南ユダ王国の民はその後帰還しユダ王国を作りますが、北イスラエルの民は帰還せず、失われた十支族として歴史から完全に姿を消します。また、ユダ王国も紀元100年頃には崩壊し、国民は世界に離散していきます。その後もずっと後にナチスの迫害などユダヤ人にとって苦しい歴史が続きます。そして、近年の1948年になりユダヤ人の国家イスラエルが誕生します。
日本とユダヤの共通点
この本の中では様々な文化や言語の共通点が示されています。始めに触れたユダヤ人の特徴的な黒い帽子ですが、千葉県の芝山古墳からは帽子を被って髪の毛をくるくるした埴輪が出土しています。また、元伊勢の籠神社にある六芒星とユダヤの象徴ダビデの星。石板を納めたアークとお神輿。ソロモン神殿入り口の二本の柱と日本の鳥居。神殿の幕屋と神社の構造の類似。諏訪大社の御頭祭、御柱祭の古代イスラエルの神話との共通点。キルギスの大昔キルギス人と日本人は兄弟だったけど、肉が好きなものはキルギス人になり、魚が好きなものは東に行って日本人になったという海彦山彦にそっくりな伝説。日本人の40%が有している遺伝子のハログループDが近隣国には何故か居ないという事実。言語の面で面白かったのは、ヤマトがアラム語のヤー・ゥマトで「神の民族」。モーセが目指したカナン(葦原)と神武天皇が目指した葦原中国。始祖アブラハムが住むタガーマ州のハランとアマテラスの住む高天原(たかまがはら)。アマテラスが天の岩戸に隠れた際に祭司が唱えたひいふうみいよう…がヘブライ語でアマテラスへの問いかけになっている事実。など他にも多くの共通点があり、これはもう間違いがないのではないかと思ってしまいます。
イスラエルの調査機関アミシャブ
アミシャブは失われた十支族を探すイスラエルの調査機関で、ミャンマーで発見したマナセ族の一部約800名をイスラエルに帰還させています。日本にもアミシャブとイスラエル政府が予備調査を既に終えて、本格調査に乗り出したそうです。ユダヤ教では二千年の間メシア(救世主)の到来を待ち続けています。メシア到来には二つの条件があり、ひとつはモリヤ山にエルサレム第三神殿を建てること。もうひとつは失われた十支族の末裔が帰還することです。メシアは創世記から数えて六千年までに到来するとされているため、それまでにあと二百数十年しか時間がないため血眼になって探していると言われています。見付かるといいですね。
謎が多い神道
天皇が行う大嘗祭の非公開の儀式や人目に触れることのない三種の神器。神話の神々も読みづらい変わった名前が多いです。宗教や風習が秘密めいているのはどこの国も同じだと思います。きっと長い歴史の中で書き換えられたり、内緒にしておきたいこともたくさんあるのでしょう。でも、日本人として日々手を合わせてお祈りしたりするときに、ほんとは何にお祈りしているんだろうって思うときがあります。天照大御神に手を合わせてるっていうのも正直ピンとこない。私はなんとなく心の中にあるぼんやりとした輪郭の神様にいつも手を合わせてる気がします。
いつの日かこうした謎の一端でも知る日がくればいいなと思いました。
それでは。
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