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【私の仕事】「社会保険料がアップするということは、手取りが減ること」だけではない【健康保険料/社会保険料】
今月、顧問先の建設業さんで、あるセミナーを開催しました。
新入社員も増えてきたので、社会保険の仕組みを学ばせて欲しいという顧問先の社長さんからのリクエストがあり、それほど深いところまでは取り上げない基本的なものでした。
約一時間ほど和気あいあいと行い、最後に質疑応答や雑談になったのですが、そこで従業員から出てきた何気ない一言、
「社会保険料が年々高くなってるから、私達の手取りが少なくなっているんだよね」
という言葉は、もっと重要視しなくてはいけない、ということについての記事です。
ーー
上記のことを話した方は、
「社会保険料が高くなって、従業員の手取りが少なくなっているんだから、会社側としても昇給や賞与のアップをお願いしますよ~笑」
ぐらいの軽い気持ちで話されていました。
多くの社会人の方は、社会保険料が増額された場合には、上記の方と同じような感想・認識を持っていると思います。
つまり、社会保険料の増額=給与等手取り額の減少
ということです。
ー
もちろん、このことは当たっていますし、社会保険料の仕組みを知らない場合には、これ以上の感想が出てくることは無いと思います。
どういうことかといいますと、
現在の社会保険料は労使折半(=勤務先の会社と社員が半分ずつ保険料を支払う・負担する)
という仕組みになっています。
つまり、社会保険料が高くなるということは
「労働者が勤務する会社が、国に納付する保険料も高くなる」ということに繋がりますので、
「会社の利益が減少する」
さらには
「給与・賞与など、従業員に還元する余裕がなくなる」
ということでもあります。
ということは、社会保険料が増額されたので、その分を給与や賞与で補填して欲しいと考える方が多いかもしれませんが、そのためのハードルは大変高い状況にあるということです。
ーー
保険料というのは、皆さんの手取りに直接影響しますので、自分自身についての影響は分かり易いと思います。
しかし、そのことによって勤務する会社の財務状況にも悪影響を及ぼすことが多い、ということも気づいていただければと思います。
ですので、若い方は「手取りが減った!」という段階で不満を持つだけでなく、それ以前での問題「政治問題」で気をつけることが必要であり、以前から言われているように、
まずは、選挙に行こう!
ということですね。
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今回の画像は【ソエジマケイタ(キャラ・写真・似顔絵)】さんからお借りしました。ありがとうございます。
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