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ぼっち人事が考える社内政治について(コミュニケーションの大事さ)

みなさん、暑いですね。いやあ暑い。暑くて暑くて。もう暑い暑い
こんにちは、ぼっち人事のpapaoです。

政治と言えば、今ちょうど参議院選挙の時期ですね。国の方向性を定める大事な機会。どんだけ忙しくても、みなさん必ず投票には是非行ってくださいね。
「俺はこういうことを考えている」という意思を国にたたきつけるまたとない機会です。投票という行為で何も示さないままでいると「この人は何も言わずに言うこと聞く人やな ( ̄ー ̄)ニヤリ」って、どっかのフィクサーに思われちゃいますよ?
おっと、こんな時間に誰だろう?

さて、というわけで今回のメニューです。

今日のメニュー

  • 「人事」は一人しかいなくても、一人でできる仕事じゃない

  • バックオフィスだけど、隠れる場所なんてない

  • 孤独に耐える覚悟と、社員と経営の橋渡しをする意識

【「人事」は一人しかいなくても、一人でできる仕事じゃない】

今回のお題目は、ざっくりと「コミュニケーション」のお話です。メッチャ要約して結論を話すと
「社員とは上手く仲良くやってください」

ってこと。何を当たり前のことを言ってるの?

でも、人事の仕事はデスクワークが多く、社内向け・社外向け双方ともに秘匿しなきゃいけない情報も多いことから、どうしても独りぼっちで仕事をしがちになります。
でも、だからと言ってほんとにずっと一人ぼっちを貫き過ぎちゃうと、以下のような人事業務をやる際に支障が出てきます。

・採用広告用の取材や写真撮影、スケジュール調整など
・評価制度運用のための社員向けヒアリングや調整など
・社内改善のための運営会議におけるファシリテーションなど

人事の人が社内的にコミュニケーションをとれていなかったり、受け入れられていないと、どれも円滑に進めることはできません。
実際に今までpapaoが失敗時に受けた社員からのクレームとしては

「俺の仕事じゃない。なんでお前に協力しなきゃいけないの?
「なんで現場のことを何も知らないやつが評価するんだ」→メール送ってるだけやん(´;ω;`)ウゥゥ
お前に俺の給料決められないだろ」→実際、そんな権限ないのに(´;ω;`)
社長の犬が現場口出しするんじゃない」→これは社長の責任や( ノД`)シクシク…

なんてのがあります(;^_^A
前提として知っておかなければいけないこととして、「人事という役職は妬まれやすい・批判されやすい」ということです。
ただ社内にいるだけでも、「俺らがこんな忙しい時にお前は何のうのうとしてるんや(# ゚Д゚)」みたいに言われることだってあるくらいです(;^ω^)

これが起きる原因て、別に会社の雰囲気が悪いわけでも、特定の社員が悪いわけでも無くて、単に人事がどんな人なのか、どんな仕事をしているのかをみんなが知らないだけなんです。

人事の仕事を円滑に進めるには、社員&経営者の協力というのは絶対的に必要ですし、それが肝であると言ってもいいくらい、です。
毎晩酒を汲み合うほどに仲良くなる必要はないですが、可能な範囲でしっかりと自己開示をしていって、いざというときに頼れる仲間を社内に増やしておきましょう。
実際に重要なプロジェクトを進めるときの足かせにならない様に、普段から社員とは「上手くやっておく必要がある」という大前提は抑えておきましょう。

【バックオフィスだけど、隠れる場所なんてない】

とはいえ、そこはバックオフィス歴15年以上のpapaoですので、
「そんなこと言ったって、こちとらリアル友達少な目コミュ障なんだから積極的に話しかけに行ったり友達みたいにはできないよ(;^_^A」なんて言い訳したくなっちゃいます。

だけどもだっけっど♪ ←(# ゚Д゚)オイ!

とはいえ、残念ながらこれはあきらめてもらうしかないでしょう。
なぜなら、自分の仕事に閉じこもった時点で、人事の仕事の意味はほとんどなくなってしまうからです。
単なるルーティンで回して、社内の人と関わらずに効果が得られる人事の仕事はほとんどありません(採用、人事規程、人事企画など)

人事はまさしく、社内の最重要リソースである「人」のことを司るポジションです。
経営からも当然のごとく経営視点を持つように求められ、社員からは「あいつ、お得なポジションにいるよなぁ」という思い込みや偏見に常に対峙し続けなければいけないのです。これを辞めた時点で、人事としてのキャリアの成長は終わります。それくらい重要なことだと肝に銘じてください。

【孤独に耐える覚悟と、社員と経営の橋渡しをする意識】

ここまで「社員とコミュニケーション取りなさい」と口酸っぱめで書いてきましたが、これ、勘違いをしてはいけないのが「全社員と仲良くなりなさい」「飲みニュケーション断っちゃダメ」なんていうつもりはないのです。

以前ご紹介した曽和さんの著書、「できる人事」と「ダメ人事」の習慣でも言及されているのですが、人事は「特定の社員と必要以上に仲良くしちゃダメ」なのです。
もしもお酒の勢いで社員に対して秘匿情報を話してしまったら?もしも仲良くなった社員が「人事のpapaoさんが言ってたぜ!」って言って、社内で秘匿情報を喧伝していたら?

人事は、下手をすれば会社をつぶしかねないほどの重要な情報を持っています。そこには高潔な自律心と危機意識が必要です。
俺なんか会社の中に友達なんて一人もいない(´;ω;`)ウゥゥ←そういうのとは違う(;^_^A

papaoも、人事職になってからかなり明確に意識をするようになりましたが、「人として仲良くなる」ことと、「ビジネス上の間柄を深める」ことは似て非なるものです。仕事の話以外でもテーマの引き出しを持ちつつ、社員全員とまではいかなくても、少なくとも8割以上の社員とはしっかりとビジネス上の意見交換が行えるレベルになっておく必要があります。
方法はなんでもOKです。が、一例として、papaoが今まで実践してきた「社員との話題の引き出し」としては、以下のようなものがあります。

・新卒採用市場の知見から、若手向け教育の助言を管理職へ伝えていく。
・中途採用市場で見られた人材の質から、自社と他社の違いについて役職者へ伝えていく。
 →類似パターンで、自社の若手社員に「他社の若手より如何に優れているか」を伝えていく。
・人事コミュニティから得られた他社の事業情報を元に、自社の人事戦略について経営に具申をしていく。

【もっとライトな事例】
・若手社員とアニメやゲームの話題で盛り上がる。←仲良くするためだぜテヘペロ
・幹部社員の息子さん、娘さんの就活の悩みに助言する。
・現場の悩みを聞き、幹部や経営層にそれとなくエスカレーションする。

プラスアルファ、できる人は是非意識をして頂きたいのですが、人事という役職は、管理職でなくても一般社員ながら経営方針や経営判断を直接知ることができる稀有なポジションです。
その恩恵を最大限生かすため、社員向けのスポークスマンとしての働きかけ方ができると尚良いと思います。
良くある不満で
「ウチの会社は給料が低い。周りは○○万円ももらってる。」
「ウチのベテランor若手は理解が無い。○○も使いこなせないでいる。」
なんていうことを、現場の人から言われること、ありますよね?

そういう時に、以下のように切り返すことで、経営の意思をかみ砕いて伝えたり、社内コミュニケーションの円滑化に寄与することができます。
『給与が低く見えてるのは、それだけ賞与評価で功績を認めようとしているからだよ。』
『他社と比較して残業時間を押さえられている分、そう見えているんだよ。ぶっちゃけ俺もそう思うし(;^_^A』
『経営サイドは今、給与改定も視野に入れているから、もう少し我慢して欲しい。もしも意見があったら伝えるから、教えてほしい。』
『ウチの若手の○○君はまだ経験が不足しているけど、○○の要素がとても強いやつなんです。部長からはどう見えていますか?』
『○○部長は今まで○○の実績を残してきている。最新のツールの使い方がわからないようなら、○○君から教えてあげたら?喜んでくれると思うよ。』

人事が持っている情報を用いて、みんなの間に発生しうる不満や疑問に答えることができるんです。
これは目に見えない活動になるので、必ずしも人事として評価される項目では無いかもしれませんが、最終的に「良い会社」にして成果を出すためには、有効策だと思ってもらえると幸いです。

※経験の少ないぼっち人事さんは、まだ伝えられる引き出しを多く持っていないかもですよね。その場合は、「調べておきます!教えてもらってありがとうございます!」で全然OKです。なんか新人営業さんみたいですけど(;^_^A


多分、こういうことって上手く伝えるのって難しいんですよね。
会社によって雰囲気や事情は違うし、人によってコミュニケーションの重要性やスタイルはもちろん異なる。
「正解」が無い以上、模索し続けるしかありません。そして、何か一つの正解が見つかったからといって、全てが一気通貫に解決することなどありえません。

1つ1つ、気付いたことと良いと思ったことを積み重ねていくしかいなんですよね、きっと。

今回のトピックスも、思い悩むぼっち人事さんたちに、少しでも参考になれば幸いです。

あ、そうそう。選挙絶対に行きましょうね。今回は7/10(日)らしく。
選挙も今回の記事と一緒で、「良い国」にするために絶対必要な行動の内の1つです。

ではまた。

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