読書記録|江崎道朗『日本は誰と戦ったのか』
読了日:2021年9月22日
今まで見聞きしたものの点と点が繋がる感覚で、とても興味深く読ませていただいた。
物事は多角的に見てこそ本質が掴める、というのをよくよく解らせてくれる一冊。 日米開戦に至るには、第三者の影があった。
真珠湾攻撃について、アリゾナ記念館の関係者も「当時は分からなかった歴史的な経緯も判明してきていて、(日本による)”騙し討ち”と非難するのは適当でない」と言っており、歴史認識の見直しが進んでいるよう。
今の最新の研究では「スターリンの工作による日米平和交渉の妨害」という”スターリン工作説”。
英米ソが裏で手を結んでいたことはヤルタ会談でもわかるし、更に近衛文麿と尾崎秀実、ゾルゲとの関係も、日本が誰からどんな影響を受けて戦争へと突き進んだのかをきちんと知る必要がある。
未だにこの事実を知らない日本国民も多いが、ソ連コミンテルンのスパイが日本の政治、大本営の中にすっかり紛れ込んでいた。
いったい、日本は”誰”と戦ったのか?
学校の授業でこの本を読ませたらいいのに、と思う。
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