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この時期のじゃがいもの浴光芽だしで、はたけに植えて顔を出す芽をおそ霜にあてずに梅雨のまえに収穫できる


はじめに

 店に出向いてじゃがいものたねいもを購入。さきの気候の推移をみさだめつつ、縁側のあかるい陽ざしのなかにおいて芽をださせる「浴光芽だし」をはじめるタイミング。

これをおこなうことで春作じゃがいもを梅雨のまえに収穫できる。

きょうはそんな話。

最初のしごと

 年が明けてまもなく、5年まえまで毎年のようにこの作業からはじまっていた。

すでに春作にむけてじゃがいもを植える畝の準備。畝はたがやしてこれから1か月以上放置しておく。このあいだに土にまぜておいた堆肥が土になじんでほくほくした状態の団粒化がすすむ。

作物にとりいちばんいい土の状態になるのを待ち、芽の出たじゃがいものたねいもの断片を植えていく。そのためにはちょうどいまごろから店で購入したたねいもを大きく切りわけ、「浴光芽だし」の作業にとりかかる。

たねいもを買うのは

 じゃがいもはいもをはたけに植える。八百屋やスーパーで売っているいもではない。公的機関の検査により病害虫におかされていないお墨つきに合格したたねいもをつかう。

この時期にはわりと大きめのナーセリーやホームセンターなどで認証の印のはいったたねいもが手にはいる。タイミングよく出向かないと、お気にいりの品種のじゃがいもに出会えるとはかぎらない。そのため店にならぶまえにまえもってたずねるかできるなら予約しておいたほうがいい。

前準備

 じつは農作業はまえの年から連綿とつづいていて、その一端を紹介するにすぎない。

実際にはたねいもを購入するまえ、年の暮れまでにいちばんやっておきたいこと。それははたけの土の寒風さらし。一番寒くなるこれからの時期に、害虫のたまごや幼虫などをすこしでも減らすために土をおこしておく。さらに堆肥をいれて一度たがやしておく。そののち上の章の「最初のしごと」の手順へ。

そのころに縁側のよく陽のあたる室内に購入したたねいもを芽のでる場所をみきわめつつ、切りわけ置いておく。

切りわけたたねいも


春作のはたけは低温でいたまないので切りわける。芽出しに光が必要なので暖房はないところにおいたほうがいい。けっこう湿気の多い家で暖房程度の高温だとカビが出かねないから。

出そろったじゃがいもの苗

それに対して夏に植えつける秋作のたねいもは、高温のためいたみやすいのでまるごと植えるので中サイズ以下のたねいもでいい。

秋作:まだ暑い時期にまるごとたねいもをほうりこむ

おわりに

 まえの年はリビングの出窓のところ(東向き)において芽だしをした。光に感応して芽がでてくる。向きをかえつつよく光にあてると芽をだす。

芽が出たたねいも


こうして均等に光にあてると、土に植えてからの育ちのそろいがいいとわかった。それから昨年よりも半月ほどはやく置いた。

まえの年は大幅におくれて3月はじめに植えつけ、ぶじに遅霜にやられることもなく育ったが、もうすこしはやくてよいと気づいた。それ以降は「梅が3分咲きのころにいもの植えつけ」とじぶんでめやすを決めた。

この地域ならば2月中旬以降にはたけに植えつけられれば、2,3週間で土から芽が顔をだす。遅霜にそなえて落ち葉などをかぶせておくといい。土の温度をあげるためにビニルマルチも効果的。


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