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やさいの活用方法をあれこれやっていたころ
(2024.4.1加筆)
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はじめに
はたけでやさいづくりをしていたころは収穫期になるといっぺんに穫れてしまいがちだった。おおいそぎであれこれ行きさきを手配していく。
はたけでさばききれないとうすうすかんじたら、まだはしりの時期ならばきれいなものから販売所はもちろんのこと、ご近所や知りあいにもくばる。だいこんなどはとくにそうなりやすかった。
きょうはそんな話。
この時期には
いまごろの菜園は葉物のほうれんそうぐらいで、あとはとう立ちしたアブラナ科の芽やブロッコリーの脇芽ぐらい。毎年この頃は端境期になりがち。
もうしばらくするとチンゲン菜、小松菜、かぶなど、春に種まきしたものがつぎつぎと収穫できる。そしてだいこん、にんじんなど根菜も。
消費のだんどり
いちどきに野菜はそだつもの。効率よく消費できるようにだんどりを考える。日々の料理を収穫物にあわせてものすごいいきおいでつくる。減塩の食事療法中のため基本的に塩をほとんど使わない。塩づけのつけものにはできない。
いちどきにたくさん収穫できるということはとたんに畑からなくなることを意味する。一転して収穫物をなるべく長く保存しようとする。この経験はのちにやさいを買う立場になり役立っている。
減塩の一方で
やさいを食べるうえで減塩だけではあじけないので、もちろんメリハリをつけたあじつけをする。塩をもちいずに酢や香辛料、ハーブなどの味と香りで食べられるものと、塩分をわずかにたすとおいしくなる料理にわけてつくる。
そうして減塩でも食事が楽しくなる。たとえば浅漬けを酢漬けなどでくふうすれば、塩分をとらないで野菜が食べられる。かわりに昆布などだしのでるもの、香りのいいレモン、辛味で唐辛子などをくわえてつくる。
やさいづくりのおかげで
基本的にやさいをつくっているあいだはほとんど買わずに済ませた。さいごまでつくれなかったしょうがをのぞいて。
やさいをつうじてあらたな方々との交流もできた。いったんこうしてはなれるとじつに多くの方々と関わっていたと気づかされた。
おわりに
やってきたやさいづくりはほとんどが経験のつみかさね。つづけるほどさまざま知れて植物はそれにこたえてくれる。一方で自然の猛威やきびしさを何度も経験した。
めぐりめぐって意外なときに役に立つ。たとえば店にならぶ処分品のやさい。このうちながもちしそうなものをみわけられるのは大きい。これにかぎらず今さらながらやっぱり生きるうえでなにがしかのプラスになったと思う。
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