長い期間にわたり新鮮なたまねぎをあじわうには前年の下準備から
はじめに
数年前までたまねぎをよくつくっていた。極早生、早生、中生、晩生とその土地や気候に合った品種をいずれもえらべる適地。作らない手はない。いずれもつくり収穫した経験あり。
うまく品種とまきどきをまちがわなければ、つぎつぎとみずみずしいたまねぎをたべられる。あまりしられていないが葉もじつにやわらかで食べやすい。
8年まえの記録から。
植えどきが肝心
早生のたまねぎを植えたくなった。選んだ種子はサラダオニオンレッドという品種。9月8日蒔いた。
台風が近づいているわりに青空で風もまったくなかったので畑に出た。10月22日、庭で育てていた苗がじゅうぶんな大きさになり本圃へ植えつけた。
庭と畑Bで苗を育てていたが、庭で育てたほうがすこし大きく、両者の土の違いかもしれない。庭で育てたほうが腐葉土をたくさんいれた。やはり教本のとおりたまねぎ苗の生長には有機質の多いほうがよいように感じる。
出来はどうか
いつもタマネギ苗はよくできるが、このところ3年ほどタマネギが膨れてから以降がよくない。葉が倒れず茎が太いままだったり、芯の部分がくさったり、ほとんどが分けつしてしまったりとさんざん。そこで中生とともに早生のタマネギをいっしょに育ててようすをみようと考えた。
このところ春以降がいつも温度がたかくなりすぎと感じる。それまでに栽培を終えてしまおうと思い、早生のタマネギならばはやくから収穫できて4月には終えられる。
食べるにも
なにより早生のそだつはやめの頃から新鮮なたまねぎを太った順に収穫していける。しかも生のままスライスするだけで辛くなく食べられる。よいことが多いが、晩生ほどは日もちはしない。
サラダに生のたまねぎを入れたり、ドレッシングやたれにすりおろしてくわえると、それぞれあじわいぶかくなる。このあいだはしゃぶしゃぶの肉につけあわせたうえに、たれのなかにもすりおろしてくわえた。やはり相乗効果で格段においしく食べられる。
たのしむには
それには前年のはたけの準備が欠かせない。早生の種まきは上にあげたように9月はじめ。夏の収穫を終え、残暑のはたけ仕事のつかれを休めたいころ。それにはこうした体力のいらない種まきがうってつけ。庭のすずしい涼やかな海からのそよかぜのなかで苗床にすじまきする作業。
つぎの収穫のたのしみをあたまに思い描きながらたねを置いていく。すじまきが基本だが、あとの間引きの手間をへらすため、ひとつぶずつ1.5cmほどの点蒔きにした。
土はまえもって有機質をじゅうぶんふくませ、発芽にさしさわりがないようにしばらく発酵させて落ち着かせたもの。それにはぼかし肥と発酵鶏糞をかなりはやいうちからたまねぎの苗床用として梅雨のころから多めに準備しておく。
おわりに
たまねぎをたのしむにはまえの年の準備がしっかりできているとうまくいく。しかも今回は品種を吟味して早生+中生。これでながくたのしめるはず。
畝を7,8センチの高さにして形をととのえてから、タマネギ苗を植えつけた。株間15センチで3条。10メートルの畝のほぼ全体に植えつけるほど苗数。約200本ほど。
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