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売られているさつまいもの品種の多くはただソテーしただけでもじゅうぶんにおいしい

ありがとうございます

はじめに

 このところ主食の米にかわり、がぜん存在感の増したひとつがさつまいも。たいてい小さく数多くふくろに入れられ「くずいも」と称され売られるいも。漫画の「こげぱん」を思い出す。

りっぱな大きないもになりきれないものを集めてそのかたわらで申し訳程度に売られている。もちろん値段はお手ごろ。それをほぼ毎日のように主食代わりに調理してつかう。大変コスパよく皮ごとつかうのにちょうどよいサイズ感などメリット豊富。その一方でけんめいに米をつくってくださる米農家の方々のようすも心配だが。

きょうはそんな話。

店で入手

 半年ほど前、米の値上がりをほぼ予想していた。買いだめなどせずにその使用量を極端なまでに減らし、どうにか高騰以降は商品券とポイントで安く手に入れた(きのうの記事)一度を除き、買わずじまい。

くずいものおかげと言っていい。もはやこの半年のあいだで、わたしの主食はこのさつまいも、オートミール、食パン、パスタに変わった。

米はなんとことしの後半で5kg程度をやっと消費した程度にすぎない。しかも大幅にもち麦で水増しして炊く。1日3食、自炊にもかかわらず白米だけで食べる機会はほぼないにひとしい。こうした行動で危惧されるのが米農家。消費を極端に抑えるわたしがとやかくいう立場にないかもしれない。

まだ発表はないが米の消費量はどうなっているだろう。はたして米の高くなった分がしっかり手もとに残るようになったのだろうか心配。


さつまいもが豊富な店で入手できる

 さて、このくずいも、さがせばそこそこ店にある。たいていさつまいもをたくさん置いてある店で、一袋パンパンに詰められて100円から200円弱。これを何日かかけて消費する。ひと月いも代で1000円に満たない。おかげでじゅうぶん米の代替品となり得て頻度を下げることに貢献した。

農業をやっていたころ、さつまいもはさまざまな病気と動物害でまったく収穫できない年が何年かつづき、つづける気力をうしなうきっかけとなったぐらい。それほど難渋した作物のひとつ。それだけに「くずいも」でもお金をじゅうぶん払う価値ありと感謝していただく。

調理は

 さて、このさつまいもほんとうは石焼きいもをつくるようにわりと低めの温度をじんわり維持しつつ調理し、いものなかのβーアミラーゼのはたらきによりデンプンがあまい麦芽糖に変化する。

そのしくみを知っている(というか生化学者のはしくれなので知らないと笑われる)が、何しろいそがしいのでその蘊蓄はここでは必要ない。べんとうをつくるときに甘みを得るためとのんびりと調理しづらい。

しかもわたしは甘みをふくめてうす味に慣れている。そのおかげでさつまいもをスライスしてフライパンでただソテーしただけでじゅうぶんあまくおいしいと感じられる。おかげでべんとうにはいつもこのさつまいもが同居する。ここ最近市販されるさつまいもの品種は基本的にどれも甘い。

くわえてビタミンや食物繊維などすぐれもの。それだけ価値豊富なので台所にころがして常備する。いまは米以上に重要な食物の位置を占めていると言って過言でない。

おわりに

 よいものを見つけられたと思う。しかも「くずいも」という烙印を押され価格はやすく、おかげでコスパはずいぶんいい。米の高騰のタイミングでどうにか基腐(もとぐされ)病を回避できたぶんだけ出荷されている模様。

この病に比較的耐病性のあるだいたい品種が緊急的に使われつつあると聞く。あまり報道されていないようだが。これ以上西日本各地で広がらないことを祈りたい。


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