この時季の農作業:ウリ科の苗を虫と風から守るためのビニール囲い用の竹を山であつめる
( 2024.1.27加筆)
はじめに
8年まえのこの日にした農作業のひとつを記す。すでに農業をやめて4年あまりになるので、とくに冬の農作業について見ないとなにをしていたのか思い出せない。
するとなんとまあこんなことをしていたのかとか、よくもまあつぎからつぎへとさまざまな作業があるもんだと感心する。必要なときのため文体はちがうがほぼ原文のままnoteへ備忘録としておいておく。
きょうはそんな話。
苗をまもる
朝から山に入りました。いつもの腐葉土集めとともに、かぼちゃやきゅうり苗に使うビニール囲い用のささ竹をとりに行きました。
ちょうど枯れかかったぐらいの青みの残るぐらいの細竹を刈って、50㎝ぐらいに切ります。そうして4本立てて肥料袋の底をあけて筒の状態にしてかぶせてビニール囲いにします。
昨年はこれでウリハムシの影響をかなり抑えることができました。基本的にウリ科についてはどれも四方に囲いをすると若葉を食われずによく育つようです。まだ植えつけたばかりで定借してない苗を風からまもるはたらきもあります。
山へむかう
ウリ科のかぼちゃやきゅうりの播種した苗が温床で育ち、本葉が数枚出はじめました。植えつけ間近。ことしは多めにビニール囲い用の竹を準備しておこうと思いました。昨年の台風で竹やササが倒れて山道の通路周辺だけは山にはいるヒトがなたで切って通れるようにはしています。
すこしずつ山の頂にむかっていくさきに竹山があります。ここの持ち主は遠くはなれたところにお住いで、「竹を切っていいですよ。」と許可をいただいています。細い竹が密集してはえています。
おそらくこの山にある送電線を管理する業者の方々が出入りしたのでしょう。山にはいるのに切ったささや竹を山道の両脇に切ったままにしているので、じゃまにならぬように竹山にはいるついでにちゃっかりそれも利用します。枝や葉は周囲に重ねて腐るにまかせます。小指大の太さの細竹をようやく50本ほど切りとり、一輪車にわが家の山の腐葉土の袋とともに載せて畑Bの小屋に運び入れました。
腐葉土とともに
この日は細い竹の採集ともうひとつの作業を並行してすすめました。山で集める腐葉土は畑のすみであとすこしで完成の状態です。肥料袋に鶏ふんか油粕をふり入れてまぜ、そのまま作業小屋のかたわらに置いておくと春にはパラパラと種まきの際にかぶせて使えるように細かくなります。
小さなミミズなどが一緒に出てきます。とくに山から集めた腐葉土で病気や虫の害が出たことはありません。
山の土でやさいをそだてるうえでとくにこまったことはなく、安心してつかえます。庭などのプランターにつかった土などはだめで、いろいろな虫の幼虫などが住みついていますので、そのままではとうぜん使えません。
そうした使用ずみの土を何年も庭のすみに雨ざらしにしておくか、コンポスト堆肥を多めにまぜて発酵させて熱を出して虫や卵がかえらないようにします。
おわりに
2024年のいまこうしてふりかえると、冬のあいだはあたたかい季節とくらべて重労働の割合が多いと感じる。つまり冬のうちに体力をつけておきなさいということかもしれない。無意識のうちにからだをきたえることにつながりそう。前職はデスクワークが多く四十肩に悩まされていたが、農業をやりはじめてしばらくするといつのまにか治まっていた。
農作業をやっていたころは年中とおして、それほどさむさや暑さが気にならずに済んでいた。真冬でもはたけからシャツ1枚で汗をかいて帰るとシャワーだけでも平気。やさいづくりをやめた今では考えられない行動だった。
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